シャーロック・ホームズ メアリ女王の個人秘書殺人事件

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054031036
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

1566年、スコットランドのホリルードハウス宮殿で、メアリ女王の個人秘書であったダヴィッド・リッツィオが、女王の目の前で、全身を何十か所も刺されて惨殺された―。それから約300年の時を経て、同じ宮殿で、ふたりの男が、リッツィオと同じように全身に傷を負った死体となって発見された。無実の罪で殺されたリッツィオの復讐が始まったのか…。おなじみの名探偵ホームズが、幽霊の正体を暴く!コナン・ドイル・エステート公認、歴史サイコスリラーの名手が挑むシャーロック・ホームズの新作。

著者等紹介

カー,ケイレブ[カー,ケイレブ][Carr,Caleb]
小説家であり、軍事史研究家。ケニヨン・カレッジとニューヨーク大学で学び、現在は執筆活動と同時に、バード・カレッジで軍事学を教えている。『エイリアニスト―精神科医』(ハヤカワ文庫)で注目を集め、同作は世界20か国語以上に翻訳された。また、軍事史雑誌の『MHQ(The Quarterly Journal of Military History)』の編集者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

9
断固として現実を踏みしめていた現実主義者のホームズというイメージがあるぼくにとっては、取り巻く舞台に何があろうと、幽霊とか、前世とか、過去の亡霊とかに左右されるホームズは違和感がありますね。霊魂の存在を大まじめに語るホームズなど見たくない。マイクロフト・ホームズが軽すぎる。この人はもっと重い人だと思っていました。体重が重いだけじゃなく、存在感もね。じゃあ読むなよ、と言われればごもっともなのですけどね。(笑) 2007/04/06

ちゅう

5
シャーロックホームズが大好きで、だから今まで、ドイル以外の人が書いたホームズ物は読まないようにしてきました。がっかりするので…。それなのに今回手にしたのは、タイトルと表紙の雰囲気から、少なくともふざけた内容ではなさそうだと思ったから。ふざけてはなかったけれど、タイトルは疑問。宮殿の従業員が、伝説を元にミステリーツアーを企画し、金儲けをしたところ、ズルがばれて殺害した…と言う内容で、タイトルはどこ行った?読むのが面倒で、ついつい文字を追うだけになり、話が頭に入ってこなくてまいった。2020/03/15

ぽま

4
元はアンソロジー『ベイカー街の幽霊』に収録予定だったが、原稿枚数の関係で独立出版になった作品。執筆に際し、“不可思議性”をテーマとして与えられていただけに、本作もオカルトの匂いが漂う出来となっている。加えて、表題にもあるように背景にメアリ・スチュアートに関する史実を織り込んでいるため、英国史に強い方なら更に楽しめると思われる。キャラクター付けにややクセがあり、若干パロディの匂いがしたので一抹の不安があったのだが、その実は、筆力有るしっかりとしたパスティーシュ。2012/03/25

ブラックティー

2
邦題が内容とあまり一致していない点と、登場人物の口調の訳しかたに違和感を覚えた点を除けば、楽しめたパスティーシュ。スコットランドのいわくある古城のおどろおどろしい雰囲気と、伝説を巧みに利用した犯罪、オカルトに偏りすぎない程度にもり込まれた幽霊譚と、とてもしっかりとした出来だったと思います。この本にはマイクロフトも登場しますが、やや道化的な役割を担うシーンもありちょっと珍しい描かれ方かなとも感じました。2013/05/04

ピオ

0
最初のうち退屈で挫折しそうだった。ホリルードハウスやスコットランドの朝食(イギリスで食べたものの中で一番美味しかった)の思い出がなければ、読むのを止めていた。2017/02/05

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