出版社内容情報
東洋の宗教として知られる仏教には、意外なことに聖書の影響があった。シルクロードを通って、日本に伝来する過程で、いったいどんな歴史があったのか。仏教の発祥にまで遡り、そこにユダヤ人やキリスト教の関与があったことを論証する。
内容説明
使徒トマスがインドへ原始キリスト教を伝えたとき、お釈迦様が説いた仏の教えは、一般衆生を救う大乗仏教へと成長。シルクロードを通って倭国へ伝来すると、まったく新しい「日本仏教」を生みだした。日本仏教の祖「聖徳太子」が受け継ぎ、ユダヤ人原始キリスト教徒「秦氏」が守った仏の神秘と神々の真実に迫る。
目次
第1章 仏教の発祥に見る『聖書』の影響(仏教とは何か;世界の諸宗教には系統がある ほか)
第2章 シルクロードにおける仏教とユダヤ人(中国にも来た使徒トマス;1世紀に中国に入ったキリスト教 ほか)
第3章 日本仏教の祖「聖徳太子」とキリスト伝説(仏教徒の秘策;仏教受容か排斥か ほか)
第4章 日本仏教の深層に刻まれたユダヤ文化(日本の国教となった仏教;江戸時代には聖徳太子は評判が悪かった ほか)
著者等紹介
久保有政[クボアリマサ]
1955年、兵庫県伊丹の生まれ。1975年、米国カリフォルニア州立大学留学。1982年、東京聖書学院卒業。サイエンス・ライター、サイエンス・エンタテイナー、聖書解説家として活躍。月刊「レムナント」をはじめ、数多くの書籍を著し、講演等も行っている。レムナント出版代表
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感想・レビュー
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聖書解説者・久保有政先生の2005年作品。前作『日本の中のユダヤ文化』が日本ユダヤ同祖論よりも神道ユダヤ教同祖論、というべき内容だとしたら、これは仏教キリスト教同祖論ともいうべき内容。 仏教の教えの中に聖書の内容が垣間見える、ということがわかるのが、聖書解説者の久保先生ならでは。 それだけでも面白いのですが、キリスト教伝来と仏教経典成立を歴史的に検証しているというのが更に面白いところ。 後半になると、日本仏教史を中心に日本ユダヤ同祖論。既に知っている内容もあり、前半ほど興味深くは読めませんでしたね。2018/08/02
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