出版社内容情報
日米開戦の予感漂う昭和15年秋、船団護衛の必要性に理解を示さぬ陸海軍に業を煮やし、南方からの資源輸送の船団護衛を主任務とする逓信省所属艦隊が発足した!国家の動脈を死守すべく奮闘を続けていたが、ソロモン沖海戦に巻き込まれ思わぬ事態が出来する!
内容説明
日本のライフライン=輸送船団護衛に大きな危惧を抱く逓信省と陸軍の協力で誕生した通商機動部隊があった。海上通商路防衛には無関心、さりとて独自の「艦隊」は統帥権を盾に保有を認めない海軍に対し、官営の「船団」として発足したその部隊には、上官殴打の向こう傷持ちや、人には言えない秘密を持った「わけあり」の、だがとびきりの精鋭たちが集まっていた。かくして出撃する官営機動部隊。日の丸をつけたJu87が、ソードフィッシュが、米英の主力艦船や基地を痛撃する。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道夕張郡長沼町生まれ。上京後、戦略シミュレーションの原案などで活躍後、確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表し、新時代ハードSFの旗手としても期待を集めている。宇宙作家クラブおよび日本SF作家クラブ会員
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