出版社内容情報
暴走族極蓮會の元総長「工藤良」は、逮捕されたことをきっかけにまじめに生きることを決意。仲間の暴走族を説得して、ボランティア団体GOKURENKAIを立ち上げた。本書は、彼が暴走族をへてボランティアを立ち上げるまでの物語である。
内容説明
2002年4月、福岡県田川警察署で暴走族「極連会」の解散式が行われた。同時にその元暴走族のメンバーが、ボランティア団体「GOKURENKAI」を立ち上げた。彼らがごみ拾いをする姿は、田川市民に温かい目で受け入れられ、活動を通して彼ら自身も大きく変わっていく。この暴走族からボランティア団体への転身という前代未聞のプロジェクトを実行した中心人物が「工藤良」である。本書は、彼の幼少時代の思い出から、暴走族時代、シンナーと覚せい剤の暗黒時代をへて、一転立ち直ったきっかけは何だったのか、どうやって暴走族のメンバーをボランティアに導くことができたのかなどを、彼自身のことばで語った、「逆転の物語」である。
目次
うめぼしの歌
いす事件と夜
花岡くんとの出会い
「首脳会談」とかつあげ
悪さの修行
極連会の結成
先生たちの思い出
総長就任と長い夜
少年院での生活
暗黒時代
光の道
がまんの2年間
ベッドの上の説得
GOKURENKAI結成
一年間を振り返って
新しい目標
後輩たちへ
著者等紹介
工藤良[クドウリョウ]
1977年4月14日生まれ。小学時代から暴れ始め、中学2年で、暴走族「極連会」の最年少メンバーとなる。その後3代目総長に就任。暴走族をやめたあと、暴走、シンナー、覚醒剤の暗黒の日々をすごす。覚醒剤で逮捕されたときに、生き方を180度変える。2002年、「極連会」のOB、現役のメンバーを説得し、暴走族「極連会」を解散、同時に同じメンバーで、ボランティア団体「GOKURENKAI」を結成する。地元田川を中心にボランティア活動に励み、自らの体験を「NHK青春メッセージ2003全国大会」で発表、大賞を受賞。現在は、全国を講演で回る一方、現役暴走族や不登校児を預かり、いっしょに生活して立ち直りを支援するなどの活動を行う
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