出版社内容情報
彦根へ敗走した徳川軍は、江戸の将軍秀忠を待ちながら、別働隊を向けて瀬田唐橋で加藤清正ら豊臣軍と対峙した。そして――先に動いたのは、またしても昌幸だった! 磐石の布陣で臨む徳川五万三千に対し、昌幸・幸村が仕掛けた琵琶湖全面戦争の全貌とは?!
内容説明
「そなたに、真田に行く末がかかっておる」納所で徳川軍を破った真田昌幸・幸村は、続いて落とした伏見城を大助に託し瀬田に向かう。同じ頃、真田の陰謀を見抜いた人質家康は、片桐且元らに揺さぶりをかけ、豊臣内部からの崩壊を狙う。一方、洛中を放棄し彦根へ敗走した徳川軍は、江戸の将軍秀忠を待ちながら、別動隊を向けて唐橋を挟んで加藤清正ら豊臣軍と睨み合いを続けていた。そして先に動いたのは、またしても昌幸だった!磐石の布陣で臨む徳川5万3千に対し、昌幸・幸村が仕掛けた琵琶湖全面戦争の全貌とは?!上杉、伊達、そして昌幸も恐れる男・大久保長安らも動き出す、待望の第二巻。
著者等紹介
村田昌士[ムラタショウジ]
1967年、神奈川県生まれ。『真田異戦記』にて第9回歴史群像大賞佳作受賞。現在、歴史分野を中心に執筆活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
0
2004.5.29
psychicer
0
「徳川家康には、奇妙な性癖があった。 子を選り好みし、さしたる理由もなく切り捨てる。 切り捨てた子は、何故か皆、英邁であった。 そして現将軍の座に、何の才覚も持ち合わせない、三男・徳川秀忠を据えた。」 言われてみれば表面上は合っているのだが、家康は別に子の選り好みなんかしてないし、ましてや切り捨ててもいないんだけど。 出だしの方こそちゃんと徳川軍にもスポットが当たってるなと思いきやそうでもなかった。やはり表面上の史実だけで構想し、メインとなる陣営だけを特別扱いしてるのかな。 まあ先の展開2011/12/02