出版社内容情報
クラシック音楽のカリスマ評論家、宇野功芳。その軽妙かつ明快な語り口は、執筆活動50年を迎えた今も健在である。そんな氏の、最近の評論やエッセイを集大成。音楽にとどまらず映画や美術、野球や相撲、落語まで話題は尽きない。宇野功芳の魅力満載の一冊。
内容説明
我々批評家の仕事はマスコミの潮流に乗ることではなく、それに逆らってでも自分が本物と信じる芸術を世に伝えることである。今の演奏家にも素晴らしい人はいる。…彼らの芸術を世に知らしめるために全精力をそそぎたいと思う。クナッパーツブッシュの時も、シューリヒトの時も、そして朝比奈隆の時も、僕はそうしてきた。
目次
いいたい芳題1 音楽論(リリー・クラウスとモーツァルト;マーラーとベックリン;ハイドシェック、リヨンの思い出;四柱推命と演奏家たち;映像が語るムラヴィンスキー ほか)
いいたい芳題2 文化論(広島の木造市電;旧型電車を愉しむ旅;安野光雅『旅の絵本』;白土三平と手塚治虫;往年のフランス映画『舞踏会の手帖』 ほか)
著者等紹介
宇野功芳[ウノコウホウ]
1930年東京都生まれ。国立音楽大学声楽科卒業。1953年『ディスク』に「ブルーノ・ワルターの芸術」を寄稿して音楽評論家デビュー。現在『レコード芸術』など多くの音楽雑誌に執筆。指揮者としても活動、高い評価を得ている
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