出版社内容情報
東北の霊場に今も息づく盲目の霊媒イタコたちは、いかなる日々を送っているのか? また、旧家の家屋敷に祀られる謎の神オシラサマの正体とは? 知られざる東北の異界信仰を、気鋭の写真家が20年以上にわたり取材した迫真のフォト・ルポルタージュ。
内容説明
イタコの口寄せ・イタコマチ・津軽の霊能地帯・オシラ遊ばせ・死霊結婚…。みちのくに生きる民間信仰の「今」を伝える、写真満載の貴重なドキュメント。
目次
1 イタコ幻影(東北のイタコたち;恐山のイタコマチ;恐山と地蔵信仰 ほか)
2 オシラサマ探訪(謎の神・オシラサマ;オシラ遊ばせを観る;オシラ寺巡礼 ほか)
3 東北彷徨(暮らしに生きる信仰;下北の祭礼と芸能;冥婚異聞)
著者等紹介
加藤敬[カトウケイ]
写真家。1936年北海道生まれ。東京写真短期大学技術科卒業。1960年毎日新聞社入社。札幌勤務を経て東京本社写真部へ。金大中事件(1973年)、ルバング島の小野田少尉(1974年)、サイゴン陥落(1975年)などの取材にあたり、小野田少尉の取材で東京写真記者協会特別賞を受賞。1978年毎日新聞社退社後、フリーランスの写真家として、チベットや韓国、日本の民俗宗教を鋭い視点で撮りつづけている
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感想・レビュー
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ブルーハート
4
夏の終わりになると、こういう本が読みたくなる。去りゆくものへの郷愁か?2017/08/25
AR
3
面白い資料。ガードが固いイタコさんや、オシラサマに関してよく調べている。イタコさんが寺のお坊さんにお客からクレーム来てる怒られる話は、うぉっまじかっ思った。2010/12/15
小鳥遊小鳥
0
イタコについてのビデオを観る機会があり、ちょっと興味を持ったので読んでみました。今はもうイタコって絶滅寸前なんだろうなぁ。イタコは「口寄せ」が何故できるのか、科学的に説明が付くことなのか、という点も気になります。2015/07/05
ねじ
0
部外者には簡単に心を開いて話してもらえない。未だイタコの存在すら知らない大人もいる事に納得。何年も通い詰めて著者の誠意が伝わったんだろうな…イタコの生い立ちや口寄せの様子も詳しく書かれていて面白かった!!!さすが写真家。とっても効果的に写真が使ってあるし、カラーで何ページも載ってて豪華。中古で値段もそこそこ張るけど、何とか手に入れたいと思ってます。2012/05/23
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- 和書
- 「自信がない」という価値