出版社内容情報
1941年12月8日、日本は英蘭に宣戦布告、マレー上陸作戦を敢行した。だが、太平洋の覇者をめざす米国が対日参戦、豪州制覇をもくろむ帝国の野望は、ガダルカナルを奪われたことで頓挫する。乾坤一擲の奪還作戦が、戦局を思わぬ方向に導くことに――!
内容説明
1944年―昭和19年5月、米軍重爆の空襲にさらされていた日本で、一機の試作戦闘機からうぶ声を上げた。その名は「試製橘花」。海軍技研の田中研究員を中心に、基礎研究から9年の歳月をかけて完成したその「プロペラのない変な機体」こそ、帝都の守護神となるべき日本初のジェット戦闘機だった。幾多の技術的ハードルを乗りこえ、量産に移された「橘花」は、防空戦闘隊に配備される。B‐29による爆撃が激化する中、レシプロ局地戦闘機にまじって「橘花」は出撃する。帝都を守る「橘花」VS.空の要塞B‐29―日本の命運をかけた決闘の幕が開く。
著者等紹介
渡辺龍二[ワタナベリュウジ]
1958年北海道生まれ。慶応大学卒業後、公務員に。ノモンハン戦やインパール作戦に従軍した知人に話を聞き、戦略に興味を持つ。『帝国「真」戦録インパール1943』で第五回歴史群像大賞奨励賞受賞、作家デビューを果たす
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