出版社内容情報
天正十年六月。本能寺の織田信長を襲う直前、明智光秀はその策謀が漏洩していることを知り信長襲撃を取りやめた。明智軍のこの行動が収束に向かいつつあった戦国の天下に波紋を起こす。秀吉、小早川らの思惑が絡み、天下獲りの戦いは混沌の渦中へと向かう!
内容説明
天正十年六月二日、明智光秀は躊躇していた。本能寺において謀反を起こし、織田信長を誅殺することを決意したものの、その策謀が何者かに漏れていることが発覚したのだ。だが、その逡巡が、事態を大きく変化させる。実は、信長の命を狙っているのは光秀だけではなかった。密かに己が天下を狙う羽柴秀吉、軍師・黒田官兵衛、毛利家を死守せんとする小早川隆景と安国寺恵瓊、さらに長宗我部元親、足利義昭の陰謀までもが複雑に絡み合って、相手の腹を探り合う大いなる謀計が蠢きはじめる。そして、ついに信長はその術中に嵌り、宮島の厳島神社に足を踏み入れた。ただならぬ謀略の気配を察知した森蘭丸は、主君を救うべく奮戦を開始するのだが―。果たして信長の運命は如何に。
著者等紹介
神宮寺元[ジングウジハジメ]
1956年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1996年、菅原道真の晩年に題材をとった『孤舟の夢』(歴史ピープル)で、作家デビューを果たし、王朝ホラー『疱瘡将軍』などの幻想的な歴史小説を発表する
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