出版社内容情報
木の間隠れ・木の芽つわり・はんなり・ささ濁り・湯上がり・・・。日本人の心を表す美しい日本語の数々。NHK教育TV「手話ニュース」の〈言葉の泉〉のコーナーで3年間、日本語の美しさについて語った文章を集めた珠玉のエッセー。
内容説明
NHK教育TV「手話ニュース」の“言葉の泉”で3年間、縦横に語った日本語論。日本人の「こころ」が伝わる1冊。
目次
第1章 季節や自然と言葉(節分の鬼;立春、「立つ」とは ほか)
第2章 言葉の由来(カズノコ;虫の漢字 ほか)
第3章 言葉の違い(「見参」とは;きりぎりす ほか)
第4章 日本語の特色(衣類の着け方;和を以て貴しと為す ほか)
第5章 思いつくままに(タイの思い出;ネコの日 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasuke
4
年末にかけて読んだ本。お正月らしく、日本のことを意識できる良い作品でした。日本語の説明書を作っている先生が語る、日本語のあれこれは、知らないことばかりで勉強になりました。言葉の成り立ちから、日本人の感性の豊かさを説く筆者の心意気は、これからの言葉を使う読み手に優しく感じられるものでした。言葉を大事にしたいと思うだけでなく、もっと言葉を知りたいと思える作品でした。2016/01/01
Misa
2
金田一春彦先生の話す日本語がとても好きです。やさしく美しくわかり易いのです。日本語に宿る日本人のこころを大切にしたいと思えます。2012/02/20
yasukotta
1
図書館から借りて読みました。本書はNHKの『ことばの泉』という番組で話された内容をまとめたものだそうです。日本語や日本文化に関心のある一般の読者を対象としたもので、読みやすくとてもおもしろい本だと思いました。付箋を貼ったのは「「梅雨」と「五月雨」」、「「水」と「湯」」、「ナス」、「チクワとカマボコ」、「「行く」と「来る」」、「魚の呼び分け」です。2019/01/30
niko
1
「金田一」と聞いてまず最初に探偵の方を思い出す私は、言語学を学ぶ日本人としては失格ですね。日本のことばや文化について書かれていますが、ひとつひとつのエピソードが短いのがもったいないと思えるような内容です。とはいえ、非常に読みやすくて1時間程度で読み終わってしまう手ごろさは良いですね。日本のことばや文化を大切にしたいですね。私たちだけが持つ、大事な財産の一つです。2011/12/27