出版社内容情報
天正五年十月、松永久秀が信長に叛旗を翻す。しかし当初の思惑が外れ、久秀は信貴山城に孤立してしまう。押し寄せる織田軍を目の当たりにして、自害を覚悟した久秀。そんな久秀のもとへ来るはずがないと思っていた「毘沙門天の化身」上杉謙信が現れる!
内容説明
「天下布武」を志す織田信長は、室町将軍足利義昭を追放し、覇道を驀進していた。その信長に、天正五年十月、梟雄・松永久秀が叛旗を翻す。しかし、久秀の当初の思惑は外れ、どこからも援軍は得られず、信貴山城に孤立して篭城戦に追い込まれる。押し寄せる織田軍の大軍勢に為すすべなく、自害を覚悟した久秀の前に現れたのは、来るはずがないと思っていた「毘沙門天の化身」上杉謙信であった。謙信は信貴山城を包囲する織田勢を蹴散らすと、まさしく鬼神の勢いで織田軍勢を追いつめる。安土城へ軍を集め、上杉軍を迎え撃つ織田信長。ここに軍神対魔王の、血で血を洗う大決戦の火蓋が切って落とされた!信長のもとに終息しつつあった乱世は、越後の虎によって大きな変革期を迎える。
著者等紹介
吉本健二[ヨシモトケンジ]
1967年、和歌山県に生まれる。東京大学文学部博士課程修了
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