出版社内容情報
長篠の合戦場で産み落とされた赤子は、異形であった。名もな無き赤子はただ「こぶ」と呼ばれる。酷薄非情な師は、苛酷な試練をこぶに与えるが、女神「玉子」との出会いが、こぶに人の心を培う。忍びの天稟を開花させたこぶは、仇敵となった師と対決する!
内容説明
天正三年五月、長篠の合戦場で産み落とされた赤子が、細川家子飼いの乱波・丹波に拾われる。その赤子はこめかみに大きなこぶを持つ異形の者であった。名も無き赤子は、ただ「こぶ」とのみ呼ばれる。酷薄非道な丹波は、こぶを飼う代償にその言葉を奪う。さらに、異形の身の中に忍びとしての天稟を見出した丹波は、過酷な試練をこぶに与え、己の奴撲として飼育した。こぶ、十三歳の時、篭の鳥の運命が動く。細川家当主忠興の直命によって、妻・玉子(ガラシャ)の警護の任についたこぶは、天井裏を這う者となる。女神の如き玉子の優しさにふれ、凍り付いたこぶの魂はゆっくりと溶かされていく。だが、そこに待っていたものは、あまりにも非業な運命だった…。第七回歴史群像大賞受賞作。
著者等紹介
柳蒼二郎[ヤナギソウジロウ]
1964年、千葉県印旛郡酒々井町生まれ。日本大学経済学部卒。広告代理店勤務を経て、サインディスプレー会社に入社。現在、株式会社ジャスティー・プロモーション代表取締役
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