出版社内容情報
慶長十年霜月、家康のもとへ、一通の書状が慌ただしく届けられた。久能山に軟禁していた宇喜多秀家逃亡の報知だった。そしてその二日後、新たな密書が江戸城に届く。大坂謀叛!「黒幕はあの真田か!」。家康の体が小さく震え、歯は親指の爪を噛みはじめた。
内容説明
慶長10年霜月。改増築中の江戸城の一室で本多正信と謀議にふけっていた家康のもとへ、1通の書状が慌ただしく届けられた。密書だ。久能山に軟禁していた宇喜多秀家逃亡の報知だった。そしてその2日後、新たな密書が江戸城に届く。それには徳川幕閣を驚倒させる内容が認められていた。「大坂謀叛」。黒幕は…、あの真田か…。家康の体が小さく震え、歯は親指の爪を噛みはじめた。
著者等紹介
工藤章興[クドウショウコウ]
1948年、愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。新聞社・出版社勤務を経て執筆活動に入る。複数のペンネームを使い分け、さまざまなジャンルで健筆をふるっている。著書多数。歴史分野では現地取材を第一とし、文献資料だけにとらわれない独自の視点で、従来の史観を見つめ直している。関係主著に歴史群像ビジュアル合戦シリーズ『戦国の戦い』、歴史群像新書『反 関ケ原』、『覇 風林火山』(いずれも株式会社学習研究社刊)、『鬼柴田戦記』(PHP)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。