出版社内容情報
平安中期にあらわれた大陰陽師で、占いにおいても、魔術、妖術、呪術においても、日本にこれ以上の術者はあらわれなかったと伝えられる、不思議な超能力者である。真正の歴史上の人物で、その事跡は、大鏡、古今著聞集、宇治拾遺物語､今昔物語、源平盛衰記などにも出てくるが、どこまでが本当の話で、どこからが伝説なのかよくわからない．．．．．。（立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』１９３頁、より）
内容説明
陰陽師、安倍晴明。陰陽道の祖と崇敬され、天文地理に通暁した古今未曾有の占断の達人とも、式神・呪術の使い手とも見なされた男である。強盗、追い剥ぎ、鬼、疫神…。みやびな平安京の内裏から一歩そとに踏み出せば、闇に住まう魑魅魍魎が顔をのぞかせる―。異界に通じる魔都を舞台に、人の生死や思念、天界の運行、星神、式神をも縦横に操った希代の大陰陽師・安倍晴明の隠された生涯の全貌を、新発見の資料にもとづきここに完全再現する。
目次
序章 若き天子の出家
第１章 晴明の過去世
第２章 白狐の母と幼き晴明
第３章 異能の美少年
第４章 晴明入唐
第５章 晴明の呪術と占術
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