出版社内容情報
チェコ生まれの現代史家が、”今世紀最大の謎”ともいわれる、第二次大戦直前のソ連で起きた大粛清事件に挑んだ作品。一九三七年、赤軍の指導部の大半が、外国と内通し、反逆を企てたとして処刑された.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』132頁、より)
内容説明
第二次世界大戦前夜の1937年6月11日、モスクワのルビャンカ監獄で、トハチェフスキー元帥をはじめとする8人の赤軍最高幹部が銃殺された。以後、粛清の嵐はソヴィエト三軍の高級将校、政治委員にまで及び、世界を震撼される大事件に発展する。将校大量殺戳の謎に潜むスターリンの狂気とヒトラーの陰謀。国際政治の舞台裏で蠢く二人の駆け引きはいかなるスパイ小説をも凌ぐ凄惨かつ驚愕のストーリーである。
目次
第1章 謀略
第2章 軍人
第3章 偽造者
第4章 傀儡
第5章 フィナーレ
第6章 その後