出版社内容情報
文章を書くとき、彩り豊かな色を表現しきれず困ったときに開く辞典。赤、青、黄、緑……で済ませず、よりこまやかに色を表現したい人のための一冊。オールカラー、用例つきで使い方がすぐわかる。薄い、軽い、小さいの三拍子で、いつでもどこでも使える。
目次
赤系の色
橙系の色
茶系の色
黄系の色
緑系の色
青系の色
紫系の色
白・黒・灰系の色
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっせい
49
唐紅(からくれない)にシグナルレッド、今様色(いまよういろ)、猩々緋(しょうじょうひ)、バーガンディ・・etc. これ、みんな赤系の色を表す言葉です。同じ赤系の色でも、微妙な色合いの違いによって、表現も違ってくるのですね。本書は、その色について、カラー絵や実際に使われている小説の一節を用例として取り上げて、わかりやすく解説しています。辞典ですが、用例文を読んでいるだけでワクワクします。これから、小説を読む時のお供になりそうです。2021/08/31
たぬ
5
☆4 色名って素敵なものが多い。「銀鼠」「利休茶」「月草色」なんて名前も響きも美しいね。縹色が実は青系だったり(肌色に引っ張られてた模様)納戸色は勝手にイメージしていた茶系じゃなかったりして。色ごとにCMKYの数値も載ってる。その色名が使われている引用文も風流だなあ。2019/10/13
センケイ (線形)
4
色それ自体に注目できる本の中でも、用例がまとめてある点が有難い。その色の由来となった歴史的流れが分かる色も多い。例が少し衣類に集中しているので、他の例も多いともっと有難いと思いはしたけれども、実際もしかしたら、衣類のために作られた色が多いという現れなのかもしれない。2019/12/07
skr-shower
3
他地区図書館本。イラストでなく写真だとうれしいが。KWMCが1~3ポイント位しか違わなくてもべつの色と認識できるってすごい。ちょっと不思議な艶がある色はシアンが少し混ざっているのだな。2023/05/16
まつり
3
趣味で小話を書く自分。「こいつはすげえーっ! 使えるニオイがプンプンするぜぇーっ!!」とばかりに本書を購入し、パラ読みしたあと長いこと放置(オイ……)本日やっと読了。今さら気がついたが、自分のお気に入り文豪・泉鏡花の文章が多く引用されていて、なんだか嬉しい。しかし気になるのは96ページ「青磁色」の引用文。「(前略)青磁色の中折帽を前のめりにした小造りな、痩せた、形の粘々とした男であった」(泉鏡花「みさごの鮨」)って……粘々? 形がネバネバ? どんな男だ? 実用的かは置いといて、本棚のおしゃれにという感じ!2022/05/09
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