出版社内容情報
小学6年生の青葉の家は、星乃森商店街にある如月鍼灸治療院。鍼灸師のオヤジと、弟の黄介と碧と、男4人で暮らしている。母親の連れ子で、自分だけが天然パーマなこと、父親と血の繋がりのないことを、青葉は少し気にしているが……。同級生との交流や、弟に頼まれたUFO探しにネコ探し、そしてツボ押しを通して、少しずつ家族の繋がりに思いいたる。さわやかであたたかい、家族の物語。
コラムでは、お話に出てくるツボを紹介。
★★★第32回小川未明文学賞大賞作品!★★★
内容説明
オレんちは、星乃森商店街にある如月鍼灸治療院。住んでいるのはオレと、弟の黄介と碧、あとオヤジ。男だけの四人家族なんだ。今日も朝から、のんきにオヤジがお灸をしていて、オレの機げんは急降下した―。第32回小川未明文学賞大賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
12
心のツボを押してくれるかのような、あったかいストーリーでした。小学6年生の視点で、母を喪った家族の思いやり溢れる日常が描かれています。時おり差し込まれる戦争の影が、平和や命の尊さを浮き彫りにしてくれますね。胸にズシリときたのは、家族のカタチのことで兄弟が味わう苦さ。本当のことを言うか、言うまいかという逡巡がどこまでも切なかったです。心もイケメンな父を含め、弟たちやその友人までみんないい人なので、心が洗われましたよ。助け合いながら生きる彼らの幸せは、願わずにいられませんね。(対象年齢は10歳以上かな?)2024/12/19
芦屋和音
2
小6の青葉には鍼灸師の父と2人の弟がいる。男だけの4人家族。各々の苦しみ悲しみをツボを押して和らげる。わかりやすいイラストで解説されたコラムがあるので読みながら実際に押せる。世界には辛く悲しい出来事がある一方で、楽しくて平和な日もある。主人公の語り口が軽快で爽やかな作品。出てくる子どもたちがお利口すぎたので、もう少し感情の波が読みたかったかな……。第32回小川未明文学賞大賞受賞作。2025/05/27
風池
0
様々な親子、兄弟関係を描いている2025/02/21
すもも
0
鍼灸師の父と弟たちと暮らす青葉の家は父子家庭。皆、自分にできる家事をこなし、仲良く暮らしている。まっすぐに育ったいい子たちが教えてくれるお悩みに効くツボの紹介が各章にある。2025/02/15
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