出版社内容情報
これはまさに、「都会のシートン動物記」と呼ぶべき書籍! 「自由気ままに生きている」と思われがちな、のら猫の平均寿命は、飼い猫の3分の1~5分の1程度の「3~5年」。様々なのら猫たちの運命を、あたたかな、しかしシビアな目線で描いた、感動の1冊。
内容説明
「のら猫は自由で気まま」…は本当?野生より過酷に生きる、街の猫たちの物語。
著者等紹介
なりゆきわかこ[ナリユキワカコ]
東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
28
【児童書・中学年以上から】人間のエゴで使い捨てにされた猫、子育てに奮闘する孤立無援の母猫、譲渡会で不人気の猫……。そこに関わる人間たちの実情を絡めながら、現状を生きる野良猫を広域に描いた連作短編だった。猫に心の裡を語らせながら、子供の琴線を爪弾く流れが巧かった。児童書には猫を題材にした小説や絵本の新刊が思いの外多い。そんな中で一年ぶりにおすすめできる作品に出会った。 2024/08/19
わむう
24
「生まれて死ぬ、ただそれだけだ。」粛々と自分の生を受け止め、幸せになれなかったなんて他者を恨まない人間よりも美しい。2026/01/29
レア
15
野良猫の世界がこんなにも過酷だったなんて😢虐待をする人間、身勝手な理由で捨てたり飼育放棄する人間、悩み苦しみながらそれでも猫の為に奔走する人間、未熟ながら一生懸命猫に歩み寄ろうとする人間、猫より先に逝ってしまう人間…色んな人間と猫たちの生き様に涙なくして読めなかった。“猫は死期を悟ると身を隠す。それは違う。生きるために身を隠していただけだ。猫は最後まで生きる努力をしている/外の暮らしに慣れない飼い猫が捨てられて生き残る確率はかなり少ない/生まれて死ぬ。ただそれだけだ。あとはおまけさ。そうだよな、クロ”2024/09/29
柊子
13
初読みの作家さん。これは児童書かな? とても良かった。良書と言える。猫目線のストーリー展開が切なく、時に重苦しい。どの猫も温かい家庭で暮らせたらいいのにな。昭和の頃はあちこちにノラがいたが、近年はほとんど見かけない。それもちょっと寂しい気がする。無責任な言い草だとは思うが……。友人が保護猫活動や、譲渡会のお手伝いなどをしているので、内容が身近に感じた。2026/01/29
Mayuko Kamiwada
7
外の世界で生きる野良猫たちの連作短編小説。7編のお話があり、お話ごとに野良猫の境遇が違う。野良猫は危険な外の世界で生活するため寿命が短いことは理解はしていた。けれど車だけでなくカラスや食べ物、心無い人間など危険で満ち溢れている。一日一日生きるのに精一杯だということが伝わってきた。全ての猫を飼うことは困難でも、少しでも力になることはないか考えて行動するところから始めていきたい。まずはこの本を通して現状を知ることだと思う。2025/03/17




