出版社内容情報
はるのおえかきで ぼくがかいたのは、くろいつち。
みんなは「なにこれ?」「へんだよ」っていうけれど……。
ぼく、チューリップをおうえんしたかったんだ。
教科書掲載作品多数の著者が贈る、
ちいさなな思いに寄りそい、成長を応援する物語。
【あとがきより】
一人ひとりみんな違うたいせつな子どもたち。
一人ひとりに一つずつ、揺れ動く心があります。
「想像する力」や「共感する力」をはたらかせて、
行動や表情の奥にある心の動きや考えに気づこうとするだけでも、
きっと花が咲くような笑顔が増えるに違いありません。
内容説明
子どももおとなもみんなでがんばれ、がんばれ!ちいさな思いに寄りそい、成長をおうえんする絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れもん
18
図書館本。カラフルな表紙に惹かれて選んだ絵本。園児たちが花壇の前でお絵描きをする。しんごくんは真っ黒な絵を描き、「チューリップをかいた」と言う。周りから「ちがう」「チューリップじゃない」と言われる中、真相を知る園長先生が登場する。長女(5歳)も不思議そうに聞いていたが、園長先生の話を聞いて「しんごくん、ちゃんとチューリップ描いたんだね!」と嬉しそうにしていた。見えるものだけが全てじゃない。その人にはその人なりの考えや気持ちがある。自分から見たものだけで判断しちゃダメなんだよと、教えてくれる絵本でした。2024/11/03
退院した雨巫女。
12
《図書館-新着》思いこみって、ダメだなあ。みんなと違うことをしただけで、真実を知らないで、その子を注意するなんて。私には、幼稚園の先生むりだなあ。2024/05/22
遠い日
8
見えるものだけが存在するのではないということに思い至ります。春のお絵かきで、しんごくんが描いたのは真っ黒い土。それを見たお友だちの口からは否定のことばが出ました。 子どもはまだ十全にことばを使えません。しんごくんの心の中にあるたくさんのことばを代弁してくれた園長先生の、すばらしいサポート。なぜそう描いたのか?と想像と思いやりを向けることで、こういう一歩通行的なことばがとっさに出ることはなくなるでしょう。しかしながら、しんごくんがこの絵を描いた理由を知った子どもたちの共感力はすばらしかったです。2024/04/05
ねこ
3
子どもより幼稚園の先生や保護者に読んでほしいかな。2024/12/22
読書太郎
3
道徳の教科書に載っているような気持ち悪い話だった。この気持ち悪さはなんなのか、自分の読み方、精神の状態によるのか。善意の強要というか感動させるために無理やり悪役を作る感じが気持ち悪いと思うんだが、そうして改めて読むと絵も偽善的でなんとも言えない気持ち悪さがあるように見える。というのが素直な感想になってしまい作者の方々には申し訳なく思います。2024/05/04
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- 和書
- +81 〈10〉