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出版社内容情報
アルプス山脈を通る、世界一長い鉄道トンネル「ゴッタルド・ベース・トンネル」。「世紀のプロジェクト」と呼ばれる建設の裏にあった「持続可能な輸送」への長い道のりとは…?現地記者の取材により書かれた、未来を見すえる一冊。第9回子どものための感動ノンフィクション大賞最優秀作品。
内容説明
スイス・アルプス山脈をつらぬく世界最長の鉄道トンネル「ゴッタルド・ベース・トンネル」。その壮大な開発計画の裏には、アルプスの自然環境や生命を守りたいという人びとの思いがあった―。現地記者が取材を通し書きあげた、持続可能な未来を考える一冊。第9回子どものための感動ノンフィクション大賞最優秀作品。
目次
始発駅 旅の始まり
1駅目 アルプスの秘密
2駅目 魔の山にいどむ
3駅目 生命と環境のために
4駅目 巨大メカvs砂糖の嵐
終着駅 涙の開通式
著者等紹介
笹沢教一[ササザワキョウイチ]
1965年生まれ、群馬県出身。大学・大学院で地質学、古生物学、考古学を学ぶ。読売新聞に入社後、ワシントン特派員、ジュネーブ支局長、編集委員などを務め、現在は調査研究本部主任研究員。日本地質学会会員、日本古生物学会特別会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
84
読友さんのレビューで知った本です。 スイスの山岳鉄道/登山鉄道は有名ですよね。でも、なぜ、あのアルプスの風景も観ることができない、アルプス山脈の底を貫くトンネルが必要だったのでしょう。この本を読んでいると、スイスの人たちの考えかたが現在のSDGsに基づいていることがよく解ってきます。トンネル一つにしても良く考えられた筋道は、魅力的です。ヨーロッパの真ん中に位置しながらもEUに属さない永世中立国として生きる道を選んだスイスのユニークさがなかなか優れていると思えてきます。2024/03/30
☆よいこ
70
児童書。分類514。大学で地質学を学んだ著者は鉄オタで新聞社特派員。スイス・アルプス山脈をつらぬく世界最長の鉄道トンネル「ゴッダルド・ベース・トンネル」の建設について書く。始発駅~終着駅に例え、アルプス鉄道の歴史に沿っていくところが面白い▽「スイス鉄道の父」といわれるエッシャーの苦悩と功績は大きい。「トンネル・ボーリング・マシン(TBM)」は巨大ワーム▽2016年開通式のセレモニーをYoutubeで見ましたw「アルプスの悪魔儀式」は一見の価値有りです。2023/10/21
退院した雨巫女。
12
《私-図書館》世界一長いトンネルができるまで、苦難を乗り越え素晴らしいと思います。でも、まず青函トンネルに行ってみたいです。2023/10/31
ちもころ
3
2017年2月開通間もないトンネルを特急に乗って通った。乗車中に撮った記念写真は、車外が真っ暗なため窓ガラスに写った自分の姿。チューリヒからミラノまで4時間、普通に楽しく過ごせた。 こないだ車で通った安房トンネルとかは火山に掘ったとか。SBBも道路公団も工事に携わった全ての人に感謝。2024/02/16
K
2
(20230801,514)第9回子どものための感動ノンフィクション大賞最優秀賞。地質学的な話、高い技術と工事の大変さなど、かなり専門的。響いた子供が、地学・工学の道に進んでほしいという気持ちが、随所に表れていて、「へぇ」を何発も押したくなります。例えば、スイス政府からメールってすごいなとか、アパートからレマン湖の魚影まで見えるとか、開通式の踊りのヘンさとか、冗談が通じなかった話とか。(となると、地質学者でなくて読売の科学記者になりたいって思うか・・・)著者は多芸多才で、ドラマーでもありリズムの鬼です2024/02/08