出版社内容情報
ひょんなことから、山口県に住むある一家が、カブトガニの卵を家で孵化させることに!?二億年生きのびてきたカブトガニ。その赤ちゃんの物言わぬ成長を通し、人と動物の命、くらしを見つめなおす。第7回子どものための感動ノンフィクション大賞優良賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
69
児童書。カブトガニの観測会に参加した家族が、カブトガニの卵を預かりふ化させることになった。小学生の娘ハツの自由研究の題材として、家族でカブトガニの飼育を始める。命を預かる責任感、毎日のお世話は大変そうだけど、観察の楽しさや面白さが伝わる一冊。▽子供目線の自由研究本が、最近増えてきた気がするけどコレは親目線。専門家ではなく、一般人ができるところで調べたり観察飼育しているところが素朴でいい。2020/08/28
りらこ
20
カブトガニ。私にとってはあまり馴染みのない生き物で、自分との距離感としたら、ダイオウグソクムシくらい存在の遠い、生きる化石なんでしょう⁉︎くらい離れている存在だったのが.... ハツちゃんの観察と、かぶこたちの成長を一緒に横で見ているような面白さ。台風の進行を読みながら海へ行くシーンはハラハラしてしまった。疑問もたくさん。脱皮した皮は海老なら自分で食べたりするけれど、食べないのかな?とか。身体の色素はどこから取り込むのかな?とか。疑問が生じてしまったので今後なんらかの形で調べなければ収まらない。 2020/08/20
luadagua
5
図書館で衝動借り、あっという間に読了。カブトガニという不思議な生き物を卵から幼生まで育てたレポート。生きている化石だし、絶滅危惧種だし、食べると毒性があって危険だし、青い血は新薬の開発に使われている。ちょうどアメリカで対新型コロナ新薬の開発のために血液を採取された多くのカブトガニが死んでいるというニュースを見た。新薬の開発は大切だと思うけど、カブトガニが絶滅してしまわないようにきちんと保護もしてほしい。2020/07/12
おーうち
3
絶滅危惧種のカブトガニが家にやってきた。マンション住まいらしいけどたまごからかえして翌年夏まで。最後は苦渋の選択で自然の中に返したという。発達不良と尻尾の曲がったのがいてそれらが心配だったそうだ。台風一過のタイミングで返したそうだ。すごく感情のこもった文章でそれが災いしてちょっとついて行きにくかったがお母さんの立場で小学生の我が子とカブトガニを同じように大切に慈しんだことがよくわかる。そうか我が子の成長もいっしょに書いてあるからカブトガニのことが少し薄まっていたのかも。愛情たっぷりと思えば良い文章でした。2020/09/15
うっきー
1
小6の娘が読了。 生き物の話は楽しい様です。 2023/12/02