出版社内容情報
「5分後に意外な結末」シリーズ中の、人気連作短編「悩み部」の第6巻。永和学園の自称「悩み部」に集まった個性的なメンバーが繰り広げる、ほろ苦くて、笑えて、切ない青春学園ストーリー。全編意外な結末を保証。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
41
最初の2作を読んでから、かなり月日がすぎていて、人間関係をすっかり忘れてしまっていたが、でも杞憂だった。読んでみると、なるほど「5分後」シリーズの一環なので、1篇ずつ独立して読んでOK。夏から冬まで、学園生活のエピソードとして楽しむことができた。しかしさすがは意外な結末を名乗るだけあって、物語はいつ逆転するかわからない。少し長いショートショート、あるいはミステリと呼ぶべきだ。罠にかかって驚くのは登場人物ではなくて、読者である。今日のミステリは、やはり人の心理がトリックに欠かせない要素だと教えてくれる。2023/09/22
ヨータン
12
高校生らしいかわいいエピソードもあれば、思わず泣いてしまったシリアスなエピソードもありました。高校生の悩み部、すごくいいと思います。高校生でこんなに人間のいろんな心に触れることができると、きっと人の気持ちのわかるいい大人になれると思います。2021/02/27
toshi
12
「悩み部」こと「悩み解決同好会」。 設定も登場人物も個性的て、それだけで楽しい。 連作短編集になっていて、最初のうちは良くある高校生のライトコミックみたいな感じで進んでいくけれど、後半俄然面白くなっていく。 それだけにありきたりな前半が残念。 シリーズものらしいけど、タイトルの「復活と、その証明。」の意味が不明。 2019/08/11
ふぇるけん
10
これで「悩み部」シリーズも最新巻まで読了。ここ最近は要が活躍する場面が多く、地蔵が少しおとなしい感じ?バレンタインのエピソードが良かった。2019/08/28
ヘビメタおやじ
8
無茶苦茶面白いわけではないけれど、さらっと読めていいです。それぞれのキャラクターが、表面的で深みがないのですが、それがかえって軽みになっていて、読み味も軽やかです。各話に落ちがあることはあるのですが、それほどパンチがあるわけではありません。そこを楽しむのではなく、雰囲気を楽しむ感じです。中学生には、楽しく読めるのではないでしょうか。2024/09/12