出版社内容情報
野球好きの鉄平は地域の少年野球チームに入ろうとするが、母親に断られる。そんな鉄平を救ったのは、赤い髪の兄ちゃんだった。
６年生で大の野球好きの鉄平は地域の少年野球チームに入ろうとするが、母親にお金がないと断られる。やけになった鉄平は、公園で赤い髪のギター弾きの兄ちゃんと出会う。東京で歌手になるという兄ちゃんの夢を聞いて、鉄平ももう一度野球を目標に立ち上がる。
【著者紹介】
１９５８年愛媛県生まれ。大阪府在住。大谷大学短期大学部国文科卒業。四十歳より児童向けの作品を書き始める。これまでに、第１５回仏教童話大賞、第２０回小さな童話大賞を受賞。本作品がデビュー作となる。
著者等紹介
こうだゆうこ［コウダユウコ］
１９５８年愛媛県生まれ。大谷大学短期大学部国文科卒業。四十歳より児童向けの作品を書き始める。これまでに、第１５回仏教童話大賞、第２０回小さな童話大賞を受賞。『ブルースマンと小学生』がデビュー作となる
スカイエマ［スカイエマ］
東京都生まれ。児童書・一般書などの装画、挿絵などを手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴょこたん
17
空き地にマンションが建ったことから皆と野球ができなくなり、孤独を強めていく鉄平、小６。教室でも浮いているが、それを注意しないことなかれ主義の先生たちをも軽蔑しているので、改善の余地はない。父はパチンコ命で、やはり事無かれ、母はうるさいが「お金」という子供にどうにも出来ないことをもちだしてしまう。そんなグレはじめた鉄平はギターを弾く青年と出会う。全ての解決の鍵が青年になってないのが良かった。世の中にはちゃんとした大人も、いざとなったらちゃんとできる大人も、自分を理解してくれる人もいる、そんな救いのある話。2015/06/27
ぽけっとももんが
6
クラスで孤立した小学生、鉄平は、いわゆる「困った子」である。乱暴だし衝動的だし、パチンコばかりの父親とお金がないとこぼしてばかりの母親。さぞ煙たいこどもだろう。でも鉄平には彼なりの悩みがあり、衝動的な行動にもある程度の理由がある。そしてやはりそういうまだ自分を持て余し、親に頼らざるをえない立場の小学生には、通りすがりのブルースマンや渋沢先生のようなひとが必要なのだ。近すぎる親とは別に、話を聞き、君の好きなことはなんだいと問いかけてくれる大人。スカイエマ氏のイラストがたくさんあるのも嬉しい。2016/02/13
柊
3
長女にどうかと思って借りてきた本。子どもにはどうしようも出来ない事情から、したいことを出来ず不登校になってしまう主人公。でも暗闇の中でも手を差し伸べてくれる人はいる。一筋の光り。今出来ることをしよう、という、ストレートなメッセージが胸を打ちます。スカイエマさんの絵がとても良い味を出していて、作品の魅力を引き出しています。2015/08/17
なみ
3
今の小学生の事がリアルに描かれている。貧困問題。この本は、本人には気付きにくいけれど、意外と身近には理解者がいて、成長を助けるキーマンがいることを教えてくれる。鉄平（小6）が自分の力で乗り越えていこうとするところが良かった。2014/10/31
雪乃
3
今出来ることを！前へ進め！2014/10/10
