内容説明
あなたは、犬やねこを飼っていますか?もし、その犬やねこと急に引きはなされてしまったら?これは、第二次世界大戦の末期に、本当にあった、飼い犬や飼いねこの供出のお話です。どんなことがあったのでしょう。いっしょに、過去を調べる旅に出てみませんか。
目次
第1章 ある女性との出会い
第2章 ふたたび、犠牲になった犬を探す旅に
第3章 福岡で毛皮のコートが見つかった
第4章 北海道で発見!重要な書類
第5章 犬をわたさなかった人たち
著者等紹介
井上こみち[イノウエコミチ]
埼玉県生まれ。日本児童文芸家協会会員。『カンボジアに心の井戸を』(学研)で第28回日本児童文芸家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わむう
18
戦時中に供出された犬や猫たちの話。危機を察して何匹もの猫たちが木に駆け上り、猫の木のようだったと。あとがきで作者が「すべての人と動物が幸せに暮らせる世の中でありますように」に共感です。2016/06/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
北見市の図書館で【絵本いろいろ講座】を担当させていただきました。定員満員御礼、参加してくださった皆様ありがとうございます。こちらは<絵本で平和を考える>のリストの1冊です。2024/03/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
小学校6年生ブックトーク 【テーマ 戦争と平和】 国語科単元で『川とノリオ』を学習するので、夏休み期間を使って関連の絵本・児童書などの紹介と貸し出し。2019/06/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
★先日終戦記念のテレビドラマがありました 毎年【平和】を考え観させて頂いてますが、犬や猫の当時の様子を知る事が無く、こんな事が行われていたんだ…という事実に驚愕しました そしてこちらの絵本が出版されているのを知り、手にとりましたが… 正直、テレビよりも泣けました わが家にも1匹の猫がいます 家族です! その家族を奪われるなど考えた事がありません 戦争は人間のエゴでおこなってるもの 自然や動物、この地球そのものが傷ついている事を再認識してほしいですね 2011/08/26
ひじり☆
6
一般の人が普通に飼っていた犬や猫までお国のために『供出』したという事実を数々の証言や資料とともに書かれてあった。胸が張り裂けそうになる事実だが、しっかり明かしてくれて意義のある本。2017/11/04