内容説明
それは、とつぜんの「めいれい」だった。戦争中におこなわれた、動物園の「もうじゅうしょぶん」―。そのとき、ヒョウとしいくがかりは…。
著者等紹介
甲斐望[カイノゾミ]
茨城県生まれ。埼玉県在住。書籍のほか、雑誌の執筆などで幅広く活躍
柿田ゆかり[カキタユカリ]
埼玉県生まれ。東京都在住。日本デザイン専門学校卒。書籍や幼児誌の挿画を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
47
「かわいそうなぞう」のヒョウ版。飼育員にとっては猛獣であっても子供のようなもの。飼育員を母親のように慕い、信じていた動物たちにとって、その瞬間はどう思ったのかと想像すると涙が止まらない。空襲によって檻が壊れて猛獣が逃げ出したら困るからと言われていたが、実際は、頑丈な檻が壊れるときは猛獣も無事ではなく、人間を襲うことはなかったのではないかということと、「動物も国のために命を捧げているんだ」というパフォーマンスだったとも考えられるそうで、尚更腹立たしく悔しい。2017/11/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
小学校6年生ブックトーク 【テーマ 戦争と平和】 国語科単元で『川とノリオ』を学習するので、夏休み期間を使って関連の絵本・児童書などの紹介と貸し出し。2019/06/17
頼ちゃん
3
かわいそうなぞうは有名ですが、こちらは初めて知りました。飼育員さんの気持ち、飼育さんを信じていた動物の気持ちを思うと涙が止まりません。2015/05/29
Ryo
3
図書館にて。印象的なタイトルだなと思って手に取ったら、戦争で犠牲になった動物の話だった。もう落涙。同ジャンルでは餓死した「かわいそうなゾウ」が圧倒的に有名だけど、こちらは飼育員さんが…っ!(号泣)ほんとに、ちょっと考えたらわかることなのに、命令ってなんて非情なんだろう。人間の勝手で連れてこられて人間の勝手で殺されるアイドル。登録数すごく少ないのでもっとたくさんの方に読んでもらいたいなと思った。イラストのテイストがちょっとライトなのが残念かな。大阪の動物園のお話らしいので大阪の方は特に。2013/02/27
だけど松本
2
小学校の教科書にたぶん上野動物園の話が載ってた。それの関西版。子供の頃には、ふーん、ていう程度だったような記憶だけど、大人になった今は人間って身勝手だよなあってことに苦しめられる飼育員さんの気持ちを思うと泣きそうだった。2020/02/08
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