出版社内容情報
鉄道好きで鉄ちゃんとよばれる健治は、友だちのみつおからあるおじいさんを鉄道ゲームで負かしてほしいとたのまれる。しかし、若いころ機関車の運転士だったそのおじいさんは、ゲームでもすばらしい腕を発揮する。鉄ちゃんとの勝負はいかに……。 中学年～高学年
内容説明
列車は、猛ふぶきの中をスタートした。高い運転技術が求められる最悪のコンディションだった。運転士はいった。「これを過ぎると、チロに会えるぞ！」―チロ？チロってなんだろう？年老いた運転士と、ことばを失った少年との、ゲーム対決をめぐる心あたたまる感動の物語！小川未明文学賞第１１回大賞受賞作品。小学校中学年から。
著者等紹介
青山季市［アオヤマキイチ］
１９６９年、埼玉県生まれ。日本児童文芸家協会会員。「かみひこうき」「クリスタル」同人。この作品で第１１回（平成１４年度）小川未明文学賞大賞を受ける
山口みねやす［ヤマグチミネヤス］
東京生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。絵本や童話のさし絵で活躍中
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感想・レビュー
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Naomi
15
場面緘黙(かんもく)の少年“鉄ちゃん”と、元・鉄道運転士のちょっとボケてるおじいちゃんのお話。“鉄ちゃん”の友達「みつお」も、おじいちゃんの娘である「おばさん」も、無理を強いず、自然な接し方をしていていいなぁと思う。“レッツ・チャレンジ・運転士！”というゲームを通して、交流を深め、ファンタジックなシーンもあり、楽しく読めた。うまく言葉が出せない“鉄ちゃん”の心の描写が豊かでよかった。『小川未明文学賞』大賞作品とのこと。著者のあとがきも、よかった。2014/08/23
芦屋和音
0
特に鉄道に興味がない者としては、読むのが辛かった。うーん……感動もしなかった。2011/08/05
