出版社内容情報
きりこは、町道場に通う少女剣士。でも、3年生の妹あみに試合で負けたことから、物語は意外な方向へ進展する。きりこは、下町で店先を借りて商売する天ぷら屋のくまちゃんと交流する中で、剣道に大切なのは何かをつかんでいく。 小学校中学年
内容説明
「めーん」、息をとめて足をふみこんだとたん、「一本。」ピーと笛がなる。でごてで、妹のあみに負けた。試合が近いというのに。「剣道は、勝ち負けのためにするんちがう。負けへん心をきたえるんや。」くまちゃんのいったことは、わからないが、心がほんわかほぐれた。小学中級から。
著者等紹介
上坂和美[ウエサカカズミ]
大阪府生まれ。京都教育大学卒業。現在、奈良県生駒市在住。1997年学研読み特賞受賞。作品に「夜の学校はミステリーゾーン」(『ねむれないほどこわい話6』偕成社)「白いマキュウ」(『おはなし宅急便2』童心社)「竹干し」(『奈良の童話』リブリオ出版)「はぁとのマーク」(だいすき朝の読み物75話『ゆめが大きくふくらむ話』学研)などがある。単行本は、この作品が初めて。日本児童文学者協会会員
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