出版社内容情報
キフちゃんとおとうとのトホくんは、おかあさんといっしょに町にあそびにきました。猫を追いかけるうちに、ふたりは絵の中へ入ってしまい…。小さないきものたちの生命をうたう絵本。 幼児~小学校低学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
17
人間が活動範囲を広げると、もれなく自然は破壊される。町の下には、コンクリートやアスファルトで住処を塞がれた生き物たちがいる。2022/07/27
遠い日
8
おかあさんを待つうちに、ひょんなことから絵の中に入ってしまったキフちゃんとトホくん姉弟。絵の中から、町の元の姿が次々出てくる。失われた自然が、二人の前に立ち現れる。町ができるとは、そういうことなのだ。途中で本を逆さまにして読むページが続く。この世の反転めいていて、見えないものを心して見なくてはいけないと感じる。2014/02/27
紅花
6
人間が人間のために作った町は、決して他の生物には優しい物では無い。何となく暗鬱とした色使いと、力強さすら感じる筆使いの絵が、消えていった生き物の悲しみと苦しみ怒り、そんな感情が伝わってくる。2014/06/20
ヒラP@ehon.gohon
2
キフちゃんとトホくんが連れてこられた町で、不思議な世界に入り込みました。 タヌキやウサギやヘビは、かつて町がまだ町ではなかった頃のの住人だったのですね。 最後にあらわれたのは、自然を破壊したシャベルカーでしょうか。 ミステリータッチで、不思議な絵本。 ちょっと不思議すぎるところが残念でした。2014/05/14