出版社内容情報
《目次》 書籍内容●体温:体温調節のメカニズム,体温異常の病態生理,体温の測定方法,体温測定機器のしくみと取り扱い,体温異常時のアセスメントとケア●呼吸:呼吸のメカニズム,呼吸障害(呼吸不全)の病態生理,呼吸の見方,血液ガス測定,呼吸異常時のアセスメントとケア●脈拍:脈拍のメカニズム,脈拍異常の病態生理,脈拍の見方,脈拍異常時のアセスメントとケア●血圧:血圧のメカニズム,血圧異常の病態生理,血圧の測定方法,血圧測定機器のしくみと取り扱い,血圧異常時のアセスメントとケア●意識:意識のメカニズム,意識障害の病態生理,意識レベルの見方,意識障害時のアセスメントとケア●エマージェンシー時のバイタルサインと看護:心停止,急性心筋梗塞,急性呼吸困難,高血圧性エマージェンシー,失神,脳血管障害●慢性疾患の急性増悪時のバイタルサインと看護:腎不全,糖尿病性昏睡,喘息重積発作●成長発達に応じたバイタルサインと看護:新生児・小児,妊産婦・褥婦,高齢者●臨死期のバイタルサインと看護:がん末期,老衰
内容説明
本来、バイタルサイン(vital signs)とは、vital=生きている、sign=徴候(しるし)という意味から、「呼吸」「循環」「体温」の3つを示す“生命徴候”といわれ、人間が生きていくうえで必要不可欠な徴候を示している。本書では、バイタルサインを一般的な「呼吸」「循環」「体温」に「意識」を追加し、4つを生命徴候として取り上げた。この理由として、近年、わが国においても脳死判定による臓器移植が行われるようになり、人間が人間として生きている徴候に、意識状態の重要性が取り上げられていることがあげられる。また、救急医療の現場での初期治療で医療者が行うことは、最初に、呼びかけに応答できるかという意識状態を確認しながら、息をしているか、脈拍は触れるか、体温を感じるか、などを観察して容態の緊急性を判断している。これらのことから、看護における“生命徴候”を語る場合に「意識」という項目は避けて通れないと考えて編集した。
目次
体温
呼吸
脈拍
血圧
意識
エマージェンシー時のバイタルサインと看護
慢性疾患の急性増悪時のバイタルサインと看護
成長発達に応じたバイタルサインと看護
臨死期のバイタルサインと看護