感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
89
読んだのはこの版よりもさらに古い「学研 少年少女・新しい世界の文学」シリーズ。オーストラリアの3人の子どもがゴムボートで流され、ついたところはあのガリバーが冒険したリリパット国だった!ガリバーが訪れてから250年、すっかり文明化されたリリパット国のミニチュアな風景の描写にわくわくする。いつもは“小さい子”扱いの子ども達が突然巨人として恐れられる存在になったら?無邪気なふるまいがとんでもない混乱を引き起こし…。小さな小さな大人達の厳しさと寛容さが素晴らしい。読むたび子供時代に帰れる大好きな一冊。2016/11/27
のん@絵本童話専門
0
ガリヴァー旅行記に出てくる小人の国リリパットに、漂流の上たどり着いてしまった、オーストラリアに住む子ども達。リリパットではてんやわんやの大騒ぎ。子ども達と小人達の織りなすユーモラスな会話、そして行き違い。幻かに思えたリリパットでの日々も、夢じゃなかった!と気づいたシーンには、じんわりと温かい感動が染み渡る。実はガリヴァー旅行記が未読!読まなきゃ〜。ボリュームはあるけれど、古典童話よりはるかに読みやすい。中・高学年〜2024/11/01