出版社内容情報
第二次世界大戦と独裁者ヒトラーの様子を中心に、まんがで分かりやすく構成。巻頭に写真資料ページ、巻末にその時代の世界の様子が一目でわかるパノラマ図解。学校の学習に役立つ、まとめのページがついている。 小学高学年以上
内容説明
ヒトラーが独裁者となり、ドイツ人による大帝国を建てる目的で宣戦…。第二次世界大戦が起こった。戦争はその後世界の国ぐにを巻きこんで、複雑な総力戦となっていった。
目次
1 アドルフ・ヒトラー登場
2 ナチスの誕生
3 軍国主義の時代へ
4 第二次世界大戦へ
5 悪魔の兵器、原爆登場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
9
画家への憧れをくじかれ、祖国愛を声高に叫ぶ演説の天才が、世界を地獄絵図に変える第二次世界大戦。民主的なワイマール憲法でも、大多数の人々は独裁を最終的に支持した。他者に委ねることで思考停止する同調圧力と、「やらなきゃやられる」という過剰防衛反応が一握りの人間しか得をしない戦争を生み出す。これに抗えるのは知性だけだ。「美しく透き通った青い地球におびただしい人類の赤い血が流されようとしている。本物の戦争は戦争アニメや映画のような格好のいいものでは決してない!」今回もタイム博士の冒頭言が力強い。2021/03/15
ひろただでござる
1
「ムロタニツネ象」ということで図書館で借りてきた。 平和を乱す悪の枢軸国に正義の味方米国(連合国)という途方もない違和感があり予備知識のない人や子供にはオススメできません。「ムロタニツネ象」さんを揶揄しているわけではありません。2017/06/22
Kojima Mika
1
こわい…。悪をしようとして悪をする人は少ない。大体の場合、自分が正義だと思い込んでやっているのだ。あるいは、正義が何時の間にか曲がってしまうのだ。でもヒトラーはちがう、と思う。日独伊同盟とか第二次世界大戦とか太平洋戦争とかの背後がよく分かった。2013/01/12
空
0
勉強用。副題通り独裁者ヒトラーという存在が登場し、そして退場するまでの世界が描かれている。それもあり今まで読んだシリーズの中でも理解しやすい巻だった。たった一人の存在が世界を巻き込んでいく。良くも悪くもそんなパワーを感じた。2013/07/04
ビシャカナ
0
ヒトラーの生い立ちを追いながら、ドイツ社会の混乱からナチスの台頭、さらにファシズムに突き進むイタリアと日本。そして宿敵のはずのナチスとソ連が手を結んだり、戦争を避けるためにナチスの台頭を許す英仏など、政治の世界の狐と狸の化かし合い。ファシズムに対抗するスペインの人民戦線、その惨劇に絵にしたダリとピカソなど、混沌とした時代の空気を汲み取るようだ。真っ黒な背景に浮かび上がる写実的なヒトラーが熱弁を振るう様は恐ろしいほど、ホラー漫画家でもあるムロタニ・ツネ象の真骨頂だろう。2024/07/26
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