出版社内容情報
驚くべき思考をもって時代を超えた禅僧たち。その壮絶な生き方には、混迷の時代を撃つさまざまなヒントが見え隠れしている。インドが生み、中国が育て、日本で開花した教え……宗教帆超えた宗教「禅」の全体像を網羅紹介。巻末には「禅問答30選」を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
allite510@Lamb & Wool
3
禅の世界はとても魅力的で、例えるなら赤塚不二雄のマンガのようだ。「これでいいのだ」「賛成の反対なのだ」とか、とても禅的だと思う。禅の思想をお手軽に概観できる編集で、(私のような)初心者には魅力が伝わると思うが、ユング心理学と関連づけるのはもう無効なような気がするし、十牛図と錬金術の象徴図を関連づけるのもあまりに「ムー」的でどうかと思う。面白いけど。まがい物の野狐禅でも仕方ないが、もう少し禅の思想を体になじませて行きたいものだと思ってしまう。落ち着きと、峻烈さをともに。2016/11/09
ショタ
3
もし自己流で坐禅をするための知識を欲しているならば、これ一冊でひとまず充分。あとは実践あるのみ。 坐り続け、やがて時が満ちれば、自ずと然るべき次の書を手にしていることでしょう。2011/02/16
荒野の狼
2
宗教のブックス・エソテリアのムックの第3号として出版された禅の本だが、このシリーズのいくつかの良書同様、この本も、よくこれだけ多岐にわたる内容を分厚い本にせずにまとめたと関心する出来栄え。禅の本というと、その哲学から、座禅の仕方、公案、歴史など一つのトピックに絞られたものがほとんどであるが、この本はそれらを網羅する。カバーしている内容は以下。2012/12/03
pgin
1
放出
Hiroyuki Nakajima
1
有る宗派の禅に取り組むと他の宗派を学ぶ機会があまり無いと思いますが、メジャーな3つの宗派を網羅しているので、他の宗派を知るのに便利です 特に入門には良いと思います 脳科学や医学的な禅の分析も有り、坐禅中に発生する脳波α波とθ波の記述は興味深いです 2009/12/26
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- 和書
- 平泉澄博士神道論抄