出版社内容情報
紫式部は、一条天皇のきさき・彰子につかえ、日本文学の最高峰ともいわれる『源氏物語』のほか、『紫式部集』や『紫式部日記』など、平安時代を代表する作品を書いた。巻頭・巻末でその時代の特色や要点を詳しく解説。学校の勉強に役立つ工夫がいっぱい。 小学高学年以上
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばずし2487398
31
大河の伊達正宗がブームの中、このシリーズは当時の小学生に人気で私も何冊か持っていた。特に女性の人物伝が欲しくて、紫式部、淀君、卑弥呼も買い集めた。本書と淀君はさかぐち直美さんが漫画を担当。他の人物伝にはない少女漫画タッチがお気に入り。少女時代の式部から始まり途中源氏物語のあらすじを挟んで式部本人の人生に戻る構成。宮中のエピソードも多々挟んでいて今思えば古の人物がよくここまで解明できているものである。ところでカバーの応募券を何枚か集めると名城キーホルダーがもらえるのだが、達成できなかったことを思い出した。2022/11/16
零水亭
27
もう一冊、似たような絵柄の(紫式部の)漫画もありましたね。この漫画で語られる『源氏物語』は若紫が源氏の奥さんになるところまででしたが、もう一冊の方は「宇治十帖」のところまでカバーしていたように記憶しています。
たまきら
25
1981年初版、往年の少女漫画…といった感じで、源氏物語が紹介されている部分が良かったです。オカンが説明すると光源氏さまは単なる変態さんになってしまうので反省…。2021/05/08
チロル
9
図書館本、母選。現在 放送中の大河ドラマ『光る君へ』のヒロイン(ドラマでは まひろ※実名は知られていません)について。紫式部には姉もいたらしい。貴族は一夫多妻であり、天皇の妃に「皇后」「中宮」「女御」「更衣」の4つの位が存在していたらしい。今は「皇后さま」だけですね(^^) 源氏物語の冒頭「いずれの御時にか 女御 更衣 あまたそうらいたまいける中に…」が脳内で再生され、 そういう宮中のなかで光源氏は育っていったのね と思うことが出来ました。また、『源氏物語』の内容にも少し触れていて分かりやすかったです🌱2024/06/04
ブルー
4
淀君の人が描かれてるということで読む事にしました。転勤が嫌だという部下がいたけど贈られた歌が上手かったから転勤地の変更したり、兄の息子を押しのけ自分が上に立ったり(兄の息子は島流しにする)、寝ぼけまなこの紫式部の部屋に侵入、定子とその息子を虐げて、彰子を上にあげたことで彰子が父の藤原道長を嫌いになったり、そしてその原因が紫式部にあると言いがかりをつけ追放させたりと、やりたい放題だなという藤原道長。 源氏物語全く知らなかったけど、あらすじのお陰でよく分かりました。読んでいて面白い歴史漫画です2017/07/08