内容説明
背後から手が巻きついてくる。そのまま顔が近づいて、耳元まで女の顔が…白い顔の植田澄子が…「お願い、死んで」(3年A組)。現代怪談のスペシャリスト・稲川淳二があなたに語りかける、十六の新作恐怖実話。
目次
3年A組
残された子供
地下通路
屋久島の男
鳥取の山小屋
おばあちゃん
防空頭巾の女
夜中に目を覚ますな!
菅野さんの検査入院
深夜のマンションで遊ぶ子供〔ほか〕
著者等紹介
稲川淳二[イナガワジュンジ]
1947年(昭和22年)8月21日、東京都生まれ。立体造形を手がける工業デザイナーとして、高い評価を受ける。天性の親しみやすいキャラクターから、商業演劇の舞台でも活躍。のちに日本テレビ「マンガジョッキー」のレギュラーを経て、現在、さまざまな芸能活動を展開中。中でも、実話怪談の語り手として、全国各地でのトークライブをライフワークとする。また、作家として著作も多数発表している、怪談スペシャリスト
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感想・レビュー
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夢追人009
153
稲川淳二さんの怪談噺は現代落語みたいな味わいで、もし落語家さんならば真打ちに値する一流の名人芸だと思いますよね。お馴染みの金八先生とは全く関係のない怖い話。『3年A組』故郷を離れ東京の大学に入学してアパートで一人暮らしを始めた叶君が部屋の片づけをしていると見覚えのない中学生の自分が写った写真を見つける。それはこっそり盗み撮りされた様な写真で隅に小さな社が写る気味の悪い物だった。続いて旧友の前田君から中学のクラス会の案内の手紙が届く。出席を決めた叶君は当日懐かしく楽しんで皆で昔ハイキングに行った神社へ赴く。2020/12/20
ふわふわ♪
1
頁を開くと左上に片目だけのイラストがずっとあり~じーっと見られているようで隠しながら読むのが厄介でした; ゾゾゾ;;2015/09/24