あすかコミックス ひゃくまんつぶの涙 〈下巻〉

和深ゆあな

角川書店（2002/05発売）

• サイズ コミック判／ページ数 154p／高さ 18cm
• 商品コード 9784049249040
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

日記蒐集家として生まれ変わったグロリアス･リリーとヴァレリアナ。そのヴァレリアナが初めて自らの獲物として選んだ人間は……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[袖崎いたる]

下巻は上巻のスローペースをまとめてしめつける。ひとつの概念を見せる。そしてこの物語全体(数十年)を胡蝶の夢のような美しさへと落とし込む。良かった。

2019/04/28

[卯の花＠灯れ松明の火]

永遠を生きるかわりに人の『存在』を食べる存在となった少年少女の物語。数話ごとに現在と過去が入り交じり『なぜそうなったのか』『残された人はどうしたのか』、二人や周囲の葛藤が描かれます。死ぬことと最初から存在しないことは違う。最後は死であってもそこに見えてくる『一瞬』の『永遠』があるはず…と考えさせられます。少女漫画と懸念せず手にとって戴きたい

2010/11/10

[憂霞]

本棚を整理していたら出てきたので、数年ぶりに読み返し。永遠を手に入れてもどこか不幸せな２人が、すれ違いながらも最期に永遠ではなく幸せを手に入れた。

2014/03/23

[春タカ]

永遠の命とはつまり、死んでいることと同じ。死ぬからこそ、そこに生をみいだすことができる。

2011/12/14

[ゆこ]

再読。切ない。主人公たちが悪いわけではなかった。それでもその道に踏み出してしまったがために生まれた哀しみがあった。最後の最後に描かれた四人の姿が愛しい。バーミリオンも切ないなぁ。

2012/09/09