出版社内容情報
これは孤独な英雄が自らの居場所を見つける物語。
1798年6月22日。満天の夜空の下、月明りに照らされた地中海を大船団が
純白の帆に風をはらませて進んでいた。
旗艦である戦列艦「ロリアン」。東方を意味する名を持つ巨大な船体の中に、
船団の中でひときわ小柄な人物がいた。
雨に濡れた捨て犬を思わせる癖のある黒髪と、青みがかかった灰色の瞳の持ち主。
名をナポレオン・ボナパルトと言った。
故郷のコルシカ島では裏切者の子と言われ、フランスではよそ者と呼ばれたナポレオンは、
自らの居場所を築くべく奮闘し、女性でありながらイタリアで連戦連勝を重ねた。
そんなナポレオンの次なる立場は約三万三千人を数える巨大な軍勢を率いる遠征軍の最高司令官。
そう言えば聞こえが良いが、彼女を危険視する首脳部によってフランスから遠ざけられたのだ。
遠征軍はエジプトに向かう途上、突然霧に包まれ、
気が付いた時には全く知らない異世界の大陸に流れ着いてしまっていた。
しかも、そこで出会った現地の女王、クルーミルと共に大陸の統一をかけた
戦争に乗り出すことに――!?
果たして彼らはフランスに帰ることができるのか。
そして女王との出会いは、ナポレオンに何をもたらすのだろうか――。
【目次】
序章
第一章 彷徨う鷲
第二章 『草長の国』戦争~川辺の都の戦い~
第三章 いまから始める大陸軍(グラン・ダルメ)
第四章 『草長の国』戦争~戴冠の丘の戦い~
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