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出版社内容情報
その学校は、ルーツが「立穎館」という江戸時代の藩校にまでさかのぼることができる、県内最古の小学校だった。ここでも毎年、選ばれた七人の小学生が、毎週金曜日の深夜に『ほうかご』へと呼び出されて、『かかりのしごと』を強いられていた。『七不思議』と呼ばれる化け物が暴れ出さないようお世話をする『しごと』を。そしてこの学校の『かかり』には、他の学校にはない奇妙な『決まりごと』があった。それは一人だけいる一年生の『かかり』に“カミサマ” を殺させること──。だがある夜『決まりごと』による残酷な事実を知った真喜多莉緒は……。大人は知らない、子供も大半は知らない、恐怖と絶望が支配する真夜中のメルヘン。鬼才・甲田学人が放つ、唯一無二のホラーシリーズ第3部。
【目次】
一話 カシマさま
二話 荷死魔辛呪
三話 首なしライダー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
11
江戸時代から歴史の続く、一人だけいる一年生のかかりがカミサマの討伐を目指す役目を担う学校で、かかりとなった少女、莉緒が弟の事を思い出し始まる今巻。―――蟠る思いは暴走を招き闇へと向かう。 今までとは違う、啓の求める世界への手がかりのあるかかりが、莉緒の暴走でより危険な方向へと踏み込んでいく、連帯感なく流されるままに闇へ踏み込んでいく巻である。由加志が調べた新興宗教と霊能力者の噂。果たして深淵に住まうカミサマとは何者か。この学校のかかりを救う事は出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2026/08/11
椎名
11
どうしたって同じことの繰り返しになってしまいそうなシリーズなのにちゃんと少しずつ新しく、そして次に繋がっていく展開なのが上手い。これまでと全く違う空気で、正しく信仰としてかかりの仕事が続いてしまっているというのは考えてみればあり得そうな話だ。啓の目的が人助けではなくあくまで自分の見たあの世界を追い求めていることなのが不穏でもあり面白味でもある。2026/08/09
MoriTomo
8
県内最古の小学校を舞台に描かれる『かかりのしごと』第3部で、冒頭から漂う不穏な空気と、終盤まで続く恐ろしい展開に圧倒されました。 小学一年生に課せられた過酷な役割や、その裏に隠された残酷な事実、少年少女たちを待ち受ける行く末など、読み進めるほど恐怖が積み重なっていきます。 誰かが退場するたびにゾッとさせられ、先が全く読めない怖さも増すばかりですが、この状態で待たされるのも辛く、怖いのに早く続きを読みたいと思わされる読後感でした。2026/08/11
海星梨
7
電子書籍の〇時配信で読もうと思ったけど寝ちゃった。最初から啓達が出てくるのはテンション上がるけど、今回が最終回みたいな雰囲気があってやだァ……。ここでほうかごの根幹がわかってきてまだまだ戦いは続く形式を希望。最初の犠牲者が死の直前に心境を明かし出すのほんとキツい。2026/08/07
siro
3
★★★★★/面白かった。既刊とはまた別の方向性のほうかごがかり。長年受け継がれてきたルールを守れば少数の犠牲で終えられる、といった残酷な選択を小学生に課す相変わらずのハードな展開が、とても魅力的だった。序盤から飛ばしまくる退場展開も最高に面白い。子供が運命に抗うには、当事者意識が足りない仲間に足を引っ張られないためには、孤高に状況を好転させるためには。一人のキャラクターの覚悟から動く物語が、まさに小学生をメインにした本シリーズらしい面白さを見せてくれて、新章もとても楽しめた。面白かったです。2026/08/14




