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出版社内容情報
この世界には、密かに『異能者』が暮らしている。
だが、あるとき偶然彼らに宿ったそのちからは、本来この世のものではない。だから、戻さなければならない、あるべき場所へ。たとえそのちからが、すでに持ち主の人生を大きく変えてしまっていたとしても。
「私、人を殺せるんだ。たぶんね」
異能の回収者として雇われている高校生、氷高瑞貴の前に現れたのは、同じクラスの中心人物、霧江真雛だった。自分には『人を殺せるちから』があると主張する真雛。しかし、彼女はちからの回収にある条件を提示してきて――。
これは異能者かもしれない少女と、とある罪を背負った少年の物語。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
8
異能の回収者として雇われる高校生・氷高瑞貴に、自分も異能者かもしれないとクラスの中心人物・霧江真雛が接触してくる青春小説。自分の異能を確かめたいと告げて、雇い主ラブの許可を得て回収に同行することになった真雛。透明人間になれる大学生、天気を操れる小学生、催眠術を使える保育士、嘘が分かる俳優など、スタンスも想いも様々な人物たちとの出会いがあって、異能の背景が明らかになる一方、回収を請け負う瑞貴や真雛がそれぞれ抱えていた罪悪感に目をそらさず向き合い、分かち合うことで乗り越えた2人の物語をまた読みたくなりました。2026/05/09
真白優樹
5
自分のものではない異能を得てしまった人から異能を回収するバイトをする少年が、級友の少女に異能持ちを仄めかされ始まる物語。―――彼女は悪魔か、否、それは己こそ。 それぞれの思いで異能と向き合う人々と関わりながらも二人が己の中の葛藤と向き合っていく物語であり、どこか昏めな世界観の中に、少しだけ息を吐けるような甘さがある物語である。そんな顔をしてほしくない、と行使した異能の力。ただの人間に戻り始まる新たな関係。果たして少年は全ての異能を回収する事は出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2026/05/09
とってぃー
3
感情描写が素晴らしく面白かった!主人公・氷高は散らばった異能を回収しているが、人を殺せる異能があると言う同級生ヒロイン・霧江に出会い始まる物語。異能を持つ登場人物達の考え方や、氷高や霧江の葛藤描写が素晴らしく、奥深い読後感を味わえました!氷高は異能を人から異能を回収しているが、自分はそれで恩恵を受けているため、彼の真実が明らかになることで、心にグサッと刺さるものがありましたね。霧江もなかなか辛い境遇で、彼女は能力の回収を躊躇うのですが、それを納得してしまう描写には息を飲まずにはいられませんでした2026/05/09




