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出版社内容情報
安楽死が合法化された未来の日本。
安楽死を希望する者は人名幇助者〈アシスター〉との最低十回の面談が義務付けられていた。
新人アシスターの遠野眞白は、神奈川県・江ノ島の〈ラストリゾート〉で、死に救いを求める安楽死希望者と出会い、向き合っていく。
暗闇の奥底に「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。もうあの日の後悔を繰り返さないために。
話題沸騰の命の物語。書き下ろし短編「約束の花」を加え、待望の文庫化。
内容説明
安楽死が合法化された未来の日本。安楽死を希望する者は人命幇助者〈アシスター〉との最低十回の面談が義務付けられていた。新人アシスターである遠野眞白は、神奈川県・江ノ島の〈ラストリゾート〉で、死に救いを求める安楽死希望者と出会い、向き合っていく。暗闇の奥底に「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。もうあの日の後悔を繰り返さないために。話題沸騰の命の物語。書き下ろし短編「約束の花」を加え、待望の文庫化。
著者等紹介
楪一志[ユズリハイッシ]
2021年、Web小説サイト「カクヨム」掲載作を加筆修正した、単行本『レゾンデートルの祈り』(ドワンゴ)にて作家デビュー。2024年からは作家育成プロジェクト「秘境の文筆家」の一員として小説作品の執筆活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
無名
36
最も心に残ったのは「人が自らの生をどう選ぶのか」と向き合うアシスターたちの在り方だった。 物語の世界では安楽死が認められ、執行までの一年間に最低十回の面談を行うことが義務づけられている。この制度自体が既に重いテーマだが、私が強く惹かれたのは“アシスターは直接「生きてほしい」と言わない”という姿勢だった。 その人自身が「生きる理由」を見つけるまで寄り添い続けるという関わり方は、傾聴の本質そのものであるように感じた。↓2025/12/01
よっち
30
安楽死が合法化された未来の日本。人名幇助者〈アシスター〉となった新人の遠野眞白が、死に救いを求める安楽死希望者と出会い、向き合っていく連作短編集。安楽死を希望する者はアシスターとの最低十回の面談が義務付けられる中で、大切な人々と離れ離れになって生きる理由を見失い、眞白の温かなサポートを受けていく中で生きる理由を見出していく人々がいる一方で、自分と死への価値観が全く異なる人と出会い、彼らのやりたいことを応援したり提案したり、寄り添って一緒に希望を見出したりと、彼女もまた成長していく姿がなかなか印象的でした。2025/07/03
りこ
11
自分が死ぬことに悩んだとき、眞白のような人に出会いたい。聞いてほしい。外見ではなく、心をきれいだと言ってもらえる人になりたいという言葉が、強く心に残った。生きることは、死ぬこと以上に勇気のいることだとしたら、大切な人と、何度でも約束をして、言葉を交わして、励まし合って生きていけたらいい。2025/12/14
栗山いなり
10
安楽死が合法化された未来日本を舞台に〈アシスター〉となった遠野眞白が様々な安楽死希望者と向き合っていく物語。これは良い物語だった!多少のパワープレイはあったがこういうご時世だからこそ刺さる命の物語に感銘を受けた2025/06/22
椎名
9
安楽死が合法化された未来の世界。安楽死を希望する人間はまず必須条件を満たしている必要があり、その後アシスターと呼ばれる幇助者と十回の面談が義務付けられているというのは実際行われるとしてもあり得そうな設定で良かった。しかし希死念慮というものにどれだけ向き合っていたか、それらを深掘りできていたかと言われると表面的に感じてしまった。単純に地の文の視点がブレすぎていてそれがノイズになってしまったのもマイナス。勇者になりたい男の話はなかなか良かった。2025/05/30
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- 中園孔二 ソウルメイト




