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出版社内容情報
安楽死が合法化された未来の日本。
安楽死を希望する者は人名幇助者〈アシスター〉との最低十回の面談が義務付けられていた。
新人アシスターの遠野眞白は、神奈川県・江ノ島の〈ラストリゾート〉で、死に救いを求める安楽死希望者と出会い、向き合っていく。
暗闇の奥底に「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。もうあの日の後悔を繰り返さないために。
話題沸騰の命の物語。書き下ろし短編「約束の花」を加え、待望の文庫化。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛書家
8
安楽死が合法化されて近未来の作品。 死を身近に置くことで、生きるそのものを見つめ直せると思います。 普段は人は敢えて死ぬことを意識しませんが、誰だって一度は死を意識することはあるかと思われます。 これはそういう死にたいと願望する人を救済する魂の物語であるーー。2025/05/25
椎名
7
安楽死が合法化された未来の世界。安楽死を希望する人間はまず必須条件を満たしている必要があり、その後アシスターと呼ばれる幇助者と十回の面談が義務付けられているというのは実際行われるとしてもあり得そうな設定で良かった。しかし希死念慮というものにどれだけ向き合っていたか、それらを深掘りできていたかと言われると表面的に感じてしまった。単純に地の文の視点がブレすぎていてそれがノイズになってしまったのもマイナス。勇者になりたい男の話はなかなか良かった。2025/05/30
siro
1
★★★★★/面白かったけど、ちょっと読みづらかったな。他の人も書いてある通り、場面転換を挟まないで視点変更を挟んでくるのは混乱する。繰り返し文を読んでやっと理解できるみたいな状況が度々見られた。とはいえ、重要なのは話の内容。安楽死が合法化された世界と、前段階で中々に興味を誘ってくる設定だったが、結果としては、王道の感動ストーリをしており面白かった。そして個人的に、今作は感動ものの趣を文章の端々に宿していながら、涙を流すための話を書いていないように感じて、そこが少し新鮮だった。では、その感覚の根幹となるのは2025/05/31
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