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出版社内容情報
★TVアニメ化決定『姫騎士様のヒモ』白金透最新作★
裁定魔術師(アービトレーター)――それは魔術師たちの探偵にして、判事にして、処刑人。数奇な運命からその任に就いたのは、『魔力なし』の侍女リネットとレポフスキー家当主として君臨するマンフレッドだ。主従でもある比翼の探偵たちは、かけがえのない使命を果たすため、次々と邪智暴虐の魔術師どもを追いつめていく!
「あなた様の魔術【トリック】はすでに解けております」
「この小娘が明らかにしたとおりだ。魔術師よ、天秤は汝の罪に傾いた」
これは魔術と謎を論理で暴き、邪悪な魔術師を圧倒的な力で裁く探偵たちを追った事件簿である。
内容説明
裁定魔術師―それは魔術師たちの探偵にして、判事にして、処刑人。数奇な運命からその任に就いたのは、『魔力なし』の侍女リネットとレポフスキー家当主として君臨するマンフレッドだ。主従でもある比翼の探偵たちは、かけがえのない使命を果たすため、次々と邪知暴虐の魔術師どもを追いつめていく!「あなた様の魔術はすでに解けております」「この小娘が明らかにしたとおりだ。魔術師よ、天秤は汝の罪に傾いた」これは魔術と謎を論理で暴き、邪悪な魔術師を圧倒的な力で裁く探偵たちを追った事件簿である。
著者等紹介
白金透[シロガネトオル]
大阪府出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
49
最初は微妙かなと思いましたが、面白かった〜! 魔術が関係する事件に関するミステリーということで割と何でもありですが、リネットが事件のトリックを解き明かし、犯人を追い詰めていく展開はなかなか面白い。ですが、前述した通り何でもありなのでミステリーとしては弱め。とは言えラストに明かされた物語の全貌は衝撃的で、これは続きが楽しみです。2025/05/22
よっち
24
魔術師たちの探偵にして判事にして処刑人の裁定魔術師。レポフスキー家当主として君臨するマンフレッドと、『魔力なし』の侍女リネットが事件を解き明かす連作ミステリ。レポフスキー家に使い魔として飼われ、先代の養子としてその力を受け継いだ烏のマンフレッドと、類まれなる観察力でサポートする侍女リネットのコンビが死霊術師、召喚術師、人造生命体を作った魔術師たちの欺瞞を暴いていく展開で、彼らがコンビを組んだ経緯も改めて明らかにされていきましたけど、分家の少女ダニエラも加えてこれからどんな事件を解決していくのか続刊に期待。2025/05/12
わたー
22
★★★★★全文試し読みキャンペーンにて読了。面白かった。罪を犯した魔術師を裁く「裁定魔術師」レポフスキー卿と彼の侍女リネットの遭遇した、魔術師による殺人事件を描く倒叙ミステリの連作短編。何故、犯人が殺人という一線を越えるに至ったかという心理描写と、トリックまで使って自分の罪を隠そうとする賢しらな人物が、何気ない行動を基点に徐々に追い詰められていく爽快感という、倒叙ミステリに求めてられることは満足していた。加えて、魔術という超常のチカラが関わる特殊設定ミステリではあるものの、2025/04/29
真白優樹
11
魔術師の罪を暴き裁く裁定魔術師が存在する世界で、最強の家の現在の当主である烏と、侍女が罪を裁いていく物語。―――例え行き着く先が破滅でも、殉ずるものの為に。 死霊術師や召喚術師といった魔術師たちの犯人側の視点から罪を暴かれ裁かれていく中、烏と侍女が何故今のコンビになったのかを描いていく物語であり、間違いなく歪んではいるものの、最後に裁かれても構わないという絆が見所である物語である。最後に終わりを望む、その思いはすれ違えどそれでもいく。その先に仇敵の尻尾を掴むことはできるのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/05/10
ほたる
10
倒叙形式で、表紙の麗人リネットが犯人を冷静に追い詰めていく。その過程を楽しむのはもちろん、物語として事件を追い続けるその理由、彼女たちがその身に背負った使命からも目が離せない。面白かった。2025/05/18