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出版社内容情報
「夜を統べる者。その神名は――」
世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。
大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。
朝を齎す者、『暁の射手』。
夜を齎す者、『黄昏の射手』と。
黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に? 加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない?
「輝矢様」
そして響く少女の声。それは現人神たちに降りかかる新たな苦難を告げるものだった――。
内容説明
「夜を統べる者。その神名は―」世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。朝を齎す者、『暁の射手』。夜を齎す者、『黄昏の射手』と。黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に?加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない?「輝矢様」そして響く少女の声。それは現人神達に降りかかる新たな苦難を告げるものだった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
29
今回は黄昏の射手・輝矢の誘拐事件。他の代行者と違って輝矢が大人だったからか、いつもよりは読んでいてハラハラはせず。今回も大人達の都合に巻き込まれた子供達が気の毒だった。狼星と撫子の恋バナが微笑ましい。意外に狼星はちゃんと考えていたんだな。「代行者」という神の力を与えられた現人神━━本当に絶妙な設定を考えたものだなー、と思う。代行者を巡って利権を奪い合ったり争ったり命を狙ったり。代行者本人だって自ら望んで代行者になりたかったわけじゃないのに…。最後の輝矢と来訪者の再会には涙が止まらなかった。2024/12/22
よっち
23
従者・慧剣ととにも遊びに出かけた黄昏の射手・巫覡輝矢。その途上でさらわれて見知らぬ場所で目が覚める第8弾。輝矢を連れ去った羽型鎮守衆の天音一鶴とその幼馴染・小太刀大河。従者・慧剣と引き離され、一人拉致された輝矢。とある目的のために育てられてきた一鶴から語られる、輝矢も知らない以前の黄昏の射手の過去、そして輝矢に明かされる一鶴の目的。過去の悔恨に縛られた一族の悲願と、そのためだけに育てられた娘、そして一鶴と大河の幼馴染関係を知った輝矢の対応がほんと冷静で大人でしたね…。それぞれの恋模様も気になるところです。2024/12/11
starly
15
黄昏の射手が主役の第8巻。 各登場人物が我慢をして今があり辛いこと、悲しいこと等が報われたい。人から感心を抱いてほしいという欲求が様々な形で十人十色。 個人的に慧剣が好きなので、彼の主人を想う気持ちのあまり暴走してしまう行動力と言葉にはこちらの胸が締め付けられるような気持ちになりつつも思わずこちらがクスッとしてしまうような主従とのやり取りもあり。2024/12/14
冬野
13
春・夏・暁・秋と来て今回は黄昏主従がメイン。黄昏の射手である輝矢が誘拐されるという大事件が起こる。これは血筋の話であり、家族の話でもあると感じた。輝矢の魅力が爆発しているというか、善良さが眩しいし懐が深すぎる。一鶴と大河に関してはあまり魅力を感じられなかったのだけど今後に期待かな。慧剣の気持ちを考えるとなかなか複雑だが…。親になる覚悟を固めた輝矢が、彼とて一人の子供でもあるのだ、と示される幕切れがすごくドラマチック。大好きな秋主従と冬主従の様子も見れて嬉しい。イコロ&レラのグッズ実際に欲しいな。星:4/52025/01/07
y--75
13
今回もミステリー色が強いように思える。そう、誘拐犯の意外な目的を探るというミステリーである。そして、そこには差別というものがからんでいる。このシリーズの他作品にもいえることだが、社会問題を作品内で表現し、批判している印象を受ける。 あとがきに「それほど筆が速くない」と書いてあるが、刊行ペースと一冊あたりのボリュームを考えると充分速いと思う。2025/01/04
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