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出版社内容情報
死闘の果てに、悲願の一つを叶えた伽羅森は、高校生という日常へと戻る。魔剣ティルフィングに呪われている状況は変わらないが、彼はどこか燃え尽きたような日々を過ごしていた。
そんな中、日継との新たな任務で出会った一人の少女、独部由良。彼女は「普通の人間には視認できない」歪みを抱えた少女で……。
「私、このメンバーで、バンドをやりたい!」
誰からも認識されない彼女の切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたちだったがーー。
「私は……何をすれば良いのでしょうか」「何をしたっていいんだよ、もう」
『自由』を叫ぶための蒼い戦い。その咆哮は、どこに響くーー。
内容説明
“歪み”に囚われた少女と奏でる、青春の記録。死闘の果てに、悲願の一つを叶えた伽羅森は、高校生という日常へと戻る。魔剣ティルフィングに呪われている状況は変わらないが、彼はどこか燃え尽きたような日々を過ごしていた。そんな中、日継との新たな任務で出会った一人の少女、独部由良。彼女は「普通の人間には視認できない」歪みを抱えた少女で…。「私、このメンバーで、バンドをやりたい!」誰からも認識されない彼女の切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたちだったが―。「私は…何をすれば良いのでしょうか」「何をしたっていいんだよ、もう」『自由』を叫ぶための蒼い戦い。その咆哮は、どこに響く―。第30回電撃小説大賞金賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
死闘の果てに悲願の一つを叶え、高校生という日常へと戻った伽羅森。どこか燃え尽きたような日々を過ごす彼が、日継との新たな任務で独部由良と出会う第2弾。普通の人間には視認できない歪みを抱える孤独な独部。彼女のバンドをやりたい切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたち。伽羅森に恩義を感じるアーカイブの斜め上の行動には笑いましたけど、様々な出来事や過去を描くことで歪みを修正することの意味や恐ろしさを浮き彫りにする中で、それでも彼女のために奔走する伽羅森たちがもたらした結末はなかなか良かったです。2024/11/10
みやしん
6
小生はスニーカー文庫やファンタジア文庫の黎明期からラノベを読み続けているいい歳したおじさんだが、ロボットや異世界転生こそないものの、血湧き肉躍る異能思春期バトルの文章化というライトノベルの良さが詰まった作品だと思った。主人公のヒロインのライバルの今巻の主役の大掛かりな組織の苦悩それぞれの領分に限りがある采配が胸にくる。戸籍名「嗚呼界武」には笑わせてもらった。2024/12/22
ARI
6
いやぁ、すっごく良かった! 1巻は物語としては異能バトル中心だったけど、その中で普通でない少年少女たちの想いを上手く描いていた印象でしたが、2巻は学校生活や日常を描くことでこれを更に強化していた感じですよね。すなわち本作の主題が、歪理物というものに人生を歪められた、あるいはそういう存在として生まれついてしまった子どもたちが、その不自由の中でそれでも普通に人らしく生きたいという希望と願いにあるんだと1巻2巻合わせて確立してきたのではないかと。今回は、他人から存在を認識されない少女・独部由良と出会い、2024/11/11
siro
3
★★★★★/一巻の終わり方と今巻のあらすじ的に、アフターストーリー的な内容になるかと思っていたので、シリーズ化への布石が結構巻かれていてびっくり。正直なところ、一巻は自分に合わない部分を多く感じていたのだが、今巻は読みやすさが増していて、最初から最後までとても楽しく読めた。ずばり、異能学園青春ものへの転向がばっちしキマっている。ラノベらしいコメディはただ楽しいという感情を引き出してくれるし、互いの「正しさ」がぶつかり合う展開は最高の熱さに包まれている。とにもかくにも面白い。気軽に読めて、時には手に汗握って2025/03/07
細川 カヲル
3
後日談! バンド回! なるほどね! 中でもいつものコミカルさもありながら状況の変化に直面し、悩むアーカイブの姿がなんとも印象深い1巻。彼女以外にも悩みを抱える人々達が紡ぐ、蒼く爽やかな2巻目だった。 それに加えて1巻で私をワクワクさせたギミック・アクション要素は健在だったのは大変ありがたい。ラストバトルがカッコいいたらありゃしない。状況がセッティングされる流れがあまりにも芸術的。「おかわり良いんですか!」と叫んでしまいそう。とにかく好きな要素だらけで更に満足度が上がった。2024/11/11