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出版社内容情報
芸能・芸術の道を志す学生が集う朱門塚女学院。その一年を締めくくる学園祭『初花祭』に向けて作品制作を進めようとする一同だったが、棗のもとにアイデアが降りてこず、難航していた。そこには夜風との出会いから生じた、とある変化があって――。
一方、夜風の双子の姉・花菱風音から不穏なアプローチが。棗がその先に行きついた感情とは……?
ふつうを知らない女装男子と、ふつうを知らない天才女子の青春グラフィティ第2弾。
内容説明
芸能・芸術の道を志す学生が集う朱門塚女学院。一年を締めくくる学園祭『初花祭』に向けて作品制作を進めようとする夜風たちだったが、棗のもとにアイデアが降りてこず、難航していた。そこには夜風との出会いから生じた、とある変化があって―。一方、夜風の双子の姉・花菱風音から不穏なアプローチが。棗がその先に行きついた「感情」とは…?ふつうを覚えた女装男子と、ふつうを知った天才女子の青春グラフィティ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
穂含祭では棗や小町と組んだ共同制作で受賞した夜風。一方それを知った夜風の双子の姉・花菱風音から不穏なアプローチが来る第2弾。学園祭に向けて作品制作を進めようとするものの、棗にアイデアが降りてこず難航する一同。夜風との出会いから生じた棗とある変化と、襲来して弟を幸せにできるのは姉しかいないと主張する風音。噛み合わない会話の応酬と怒涛の言語化で頭がくらくらするやりとりには苦笑いでしたけど、方向性は違っても夜風をかけがえのない存在と思う気持ちは変わらなくて、それを見事証明してみせたチームの頑張りが効いてました。2024/07/10
まっさん
22
★★☆ 芸能・芸術の道を志す生徒が集まる朱門塚女学院。「夏目」として既にヒット作を連発する棗と、生家の方針で失踪した姉の身代わりとして女装しながら学院へ通う夜風。一年を締めくくる初花祭に向けて作品を製作したい彼らだったが、肝心の棗にアイデアが降りてこないという事態に。一種の燃え尽き症候群に近いものだと予想されるさ中、失踪したはずの夜風の姉・風音から突然連絡が入る。夜風を自分のものだと考える彼女は、棗との邂逅を目的としていて… 面白かったです。 相変わらず発言・行動が奔放な棗さん。読みながら作者は彼女→2024/08/23
椎名
10
変化は楽しいものではなく、反復が心地良い。自分もそうだからこそこのラストは効いた。作生い立ちからキャラクターを考えていくという作者の設計が上手く表れている巻で、確かにそれを前提に考えると姉の風音の言動も納得がいく。一巻とはまた違うやり方で、けれどこの二人にしかできない方法を用いた共作もこの作品とキャラクターならではのものだ。綺麗にオチたが、今後も続いて欲しいシリーズ。2024/07/12
ほたる
9
中盤から急に面白さのギアが上がる。育てられた環境の違いで双子に生まれた軋轢が歪んだ感情に繋がる。この部分が非常に面白い。加えて橘棗そして「芸術」というところにこの双子の感情が向かっていくのがとても良い。終章での事の顛末の解釈と物語の幕引きも好き。2024/12/11
leo18
8
学園祭に向けて作品制作を進める夜風と棗のもとに、夜風の双子の姉・風音が会いにやってくる。やっぱり夜風と棗のキャラ造形がいいよな。しっかり変化や成長を描けていて、会話も読んでいて楽しい。2024/07/18