存在の耐えられない愛おしさ

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存在の耐えられない愛おしさ

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784049157796
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

伊藤亜和――彼女はいったい“何者”なのか。
父の日、X(旧Twitter)上にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」が瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。
彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。
彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作!

===
私の努力で報われたことなどなにもない。
だからせめて、この1冊目は愛してくれた貴方たちに捧げます。
私を信じてくれてありがとう。
互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、言いそびれてしまったことが全て届きますように。

(「わたし」より)

内容説明

X(旧Twitter)で910万人が見た「パパと私」著者、待望のデビュー作!創作大賞2023(note主催)“メディアワークス文庫賞”受賞。

目次

パパと私
ご挨拶
わたし
ごめんなさいの代わりに
ブタニク
山男とじょっぱり女、ときどき、あやしい孫
日光とガソリンと女友達
110万円の給湯器を買いそうになりました
箱根とスイッチバックと女友達
「モデルさん」になんかならない
役者になろう
T氏
宇宙の真理
バケモン
一切は過ぎていきます
「いいひと」とは
諸行の味
観測する

著者等紹介

伊藤亜和[イトウアワ]
文筆家。1996年横浜市生まれ。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。本書にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃおこ

36
日本におけるマイノリティとして生まれ、伊藤家で育まれたからこそ紡がれる。ていねいで粗くて、アンニュイでグルーヴィで、孤独で愛に溢れる文章。内省ばかりだとご本人はきついと思うので、土壌にしてフィクション創作などどうでしょう。2025/02/04

林檎

21
伊藤亜和さんのエッセイ。文章が『客観的』だと言われると書かれていたが確かにそうで、変な押し付けがなくこちらの自由な感覚で読めるのが良い。亜和さんはなかなかクセがありそうだけど、ちょいちょい共感ポイントが出てきてそれも面白い。『根性が据わってるふりをしてしまう癖』とか、自分にも思い当たり過ぎてプッと吹き出してしまった。2025/01/28

umico

15
自分の言葉を持ってる人だ。孤独で粗いけれど底抜けに愛のある言葉の運び方。真っ当に悩み、真っ当にいじけ、悪態をつき、真っ当に足掻いているその姿をきちんと見つめている立ち姿が美しい人だと思った。ばあちゃんにこっそりムーミンのマグカップを置いておくところが好きです。ジェーン・スーさんが絶賛してただけある…と納得。「互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、言いそびれてしまったことが全て届きますように。」「愛してると言えない代わりに、お尻が光ったりすればいいのに。」2025/01/19

蝶子

14
エッセイ。なんでメディアワークスでエッセイ?と思って買った。読み終わった今もなんでメディアワークスでエッセイ?と思ってるけど読んでよかった。私とはぜんぜん違う生い立ちなのに、そういうことあるよな…と思う話題が多い。特に就活の話とか。あとハーフであることでとても苦労されたようだけど悲壮感があんまりないのもとっつきやすい。こういう困りごともあるんだな…。何者かになりたいという気持ちにはすごく共感するけど、何者かになったところで次の悩みも出るんだよな、と思ってしまうあたり私は嫌な大人になったな〜。2024/07/23

コンチャン

13
エッセイとしては読みやすいし楽しめました。今回の作品は著者の家族から派生したテーマが多かったので、今後活動を続けていくにあたって、どのように変化していくのか楽しみです。2025/01/14

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