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出版社内容情報
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。それとも……私の中に戻ってくるか」
素直に与えられた猶予は、一か月とすこし。オリジナルのために働く〈レプリカ〉である私の心は、もう決まっていて。
そして、やって来たクリスマスの日。
観覧車の中で、私はアキくんにお別れを告げた。
なんにも後悔はない、そのはずだったんだけど――。
冬はいつの間にか終わり、春がもういちど、私のもとに訪れる。
レプリカと、オリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く、第4巻。
内容説明
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。それとも…私の中に戻ってくるか」素直に与えられた猶予は、一か月とすこし。オリジナルのために働く“レプリカ”である私の心は、もう決まっていて。そして、やって来たクリスマスの日。観覧車の中で、私はアキくんにお別れを告げた。なんにも後悔はない、そのはずだったんだけど―。冬はいつの間にか終わり、春がもういちど、私のもとに訪れる。レプリカと、オリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く、第4巻。
著者等紹介
榛名丼[ハルナドン]
静岡県静岡市出身。東海大学文学部日本文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
「ナオが決めて、いいんだよ。ナオとして生きていくか。私の中に戻ってくるか」素直に与えられた猶予は一か月とすこし。レプリカとオリジナル。二人がひとつの答えに辿り着く第4弾。オリジナルのために働く〈レプリカ〉であるナオの心は、もう決まっていて。そして、やって来たクリスマスの日。観覧車の中でアキくんにお別れを告げたナオ。なんにも後悔はない、そのはずだった彼女が知ったもう一つの世界があって、そんな中で改めて自覚していく想いがあって、ひたむきで一途な想いにもう一度向き合うことができたその結末には救われる思いでした。2024/07/10
河イルカ
23
自分はこの人のレプリカかと思うくらい、ナオの感情表現や情景描写がツボに刺さりまくって、詩のようにじんわりと、深く物語に引き込まれる。 1巻から再読してたおかげで刊行から少し遅れて読んだけど、ちょうどストーリー上の時期と重なったのがまた良かった。2024/11/24
なみ
20
レプリカのナオが、大きな決断をするシリーズ4作目。 前半では高校生たちの青春模様が爽やかに描かれていて、読んでいてとても楽しかったです。 後半は畳み掛けてくるような怒涛の展開の連続で、情緒がジェットコースターでした。 もう会えないと思っていたあの人にも会えて嬉しかったです! ただの模造品だったナオが、1人の人間になるまでの軌跡を思い出して、涙ぐんでしまうようなラストでした。2024/10/11
みやしん
17
それは星の王子さまに別れを告げたキツネのように、それは地獄に垂れてきた一本の糸を掴んだカンダタのように大切な気持ちを最後にもう一度抱いたアオハル。不可思議な現象には多少説明が必要になるが、本作は「そういうものだ」と受け入れて、あーだこーだと(鎌地禁書のような)小難しい理屈を叩きつけてこない配分が切なさと爽やかさを守っている。2024/08/13
冬野
17
シリーズ第四弾。三巻の感想で「どちらに転んでもしんどい」「全員が幸せになる道あってくれ頼む」と書いていた自分へ…ハッピーエンド、存在したよ~!前巻の結末からどんな展開が…と覚悟して臨んだら序盤は意外に穏やか。クリスマスの遊園地のシーンの楽しい!からしんどい…への落差に胸が締め付けられる。そこからは怒涛の連続。ただただ辛かった二巻の終盤に対する救済要素も用意されており、なんて手厚いの…とありがたく感じた(静岡の方角へ拝む)。少し切ないハッピーエンド、一番好き。素直視点の五巻も読めるのが楽しみです。星:5/52024/07/29