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出版社内容情報
食事は常にジャンクフードとコーヒー、身の回りの片付けができない社会不適合者な膠原病内科医・漆原光莉と、彼女の下で医者に大切なものを学ぶ医学生・戸島光一郎。
ある日、アレコーを訪れたのは、娘の難病を受け入れられずに転院を繰り返す母親と、心を閉ざした車椅子の少女だった。
「完治不可能な難病を告げられる気持ちを理解できるかい?」
漆原の問い掛けに戸島は……。二人はすれ違ってしまった母娘を救うことはできるのか? 現役医師が描く感動の医療ドラマ第2弾!
内容説明
食事は常にジャンクフードとコーヒー、身の回りの片付けができない社会不適合者な膠原病内科医・漆原光莉と、彼女の下で医者に大切なものを学ぶ医学生・戸島光一郎。ある日、アレコーを訪れたのは、娘の難病を受け入れられずに転院を繰り返す母親と、心を閉ざした車椅子の少女だった。「完治不可能な難病を告げられる気持ちを理解できるかい?」漆原の問い掛けに戸島は…。二人はすれ違ってしまった母娘を救うことはできるのか?現役医師が描く感動の医療ドラマ第2弾!
著者等紹介
午鳥志季[ゴドリシキ]
1993年神奈川県生まれ、東京大学卒、内科医。第25回電撃小説大賞“最終選考作”『AGI‐アギ‐バーチャル少女は恋したい』(電撃文庫)にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
81
膠原病内科医漆原光莉と、その下で学ぶ血が苦手な医学生戸島光一郎。君は医者になれないの第2弾。完全に治す事が難しい、有効な治療法が見つかっていないと言われる膠原病。扱うのが困難なテーマと戸島の成長を描く。作者は現役医師の傍ら執筆活動を行っているとの事。あとがきで引き続き小説を書き続ける意思を表明されて、戸島は医者になれるのか?見守りたい作品です。2024/09/14
ぶんこ
48
膠原病が重篤になると、戦場のような緊迫した場面になることを知りませんでした。血が怖いという戸島君が、一生懸命耐えているのへエールをおくりたくなる。80歳の高木さんが、戸島君に採血を任せる気持ちに共感し、漆原さんも採血が苦手だった若手のころに、同じ高木さんが採血をさせてくれたとのこと。読んでいて、私も採血が苦手な医師や看護師さんに実験台になってもいいなと思ってしまう。難病の瑞羽さんの母泉さんの、心の奥に隠された娘への愛を知れて嬉しかった。死にたいから治療はいらないから、生きたいとかわったのは母の力と痛感。2024/06/06
坂城 弥生
43
まだまだ血液は苦手だけど患者の気持ちに寄り添える医師になりつつるのかな。2024/04/03
よっしー
31
シリーズ2作目。完治しない病気が故に一生向き合っていかなくてはならない。本人も勿論ですが、家族もその事実を受容するって、本当に難しい事ですよね…。それは、障害にも言えることではありますが…。口先だけではなんとでも言えるけど、信頼関係を築く為には事実を述べるしかない。医師としての葛藤や、対応の難しさを感じました。2024/10/22
よっち
30
食事は常にジャンクフードとコーヒー、身の回りの片付けができない社会不適合者な膠原病内科医・漆原と、彼女に医者として大切なものを学ぶ医学生・戸島が患者と向き合う姿を描く第2弾。まだまだ血が苦手ながらも漆原と出会い、医師を目指し続けることにした戸島が出会う、死期が近い家族に愛される老婆や、突然誰かの手を借りなければ日常生活を送れなくなってしまった少女と母のすれ違い。完治できない病に苦しむ患者たちにどう向き合うのか、まだまだ未熟で足りない部分はあっても、彼なりに懸命に考えて何とかしようとする姿勢が印象的でした。2024/04/22