電撃文庫 悪役御曹司の勘違い聖者生活―二度目の人生はやりたい放題したいだけなのに

木の芽【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2023/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 312p／高さ 15cm
• 商品コード 9784049149883
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

「俺の覇道はここから始まる――！」

　悪徳領主として名高いヴェレット家の長男――オウガ・ヴェレットは転生者である。人の良さから前世で割を食ってばかりだった彼は、これを機にやりたい放題の悪役御曹司ライフを謳歌することに。それからオウガは一切の妥協なく、野望の実現に向けて『横暴』の限りを尽くした。
　武力が欲しい。追放された女騎士団長を騙して手駒に加えよう。ハーレムが欲しい。いじめられている平民の女子を助ければ首を縦に振るはずだ。裏社会で暗躍も悪くない。とりあえず悪いやつを絞め上げよう。コネも大事だな。魔法学院に入学して無双だ。こうして、実家の権力（＋努力）でやりたい放題の毎日！　のはずだったのに……

「「「さすがです！　オウガ様！」」」

　……『傍若無人な振る舞い』をしてるだけなのになんで勝手に評価が上がっていくんだ！

　――しかし、オウガはまだ知らない。その評価が本人でも制御不能なものとなっていくことを。
　勘違いの行き着く先は勝手に聖者認定？　悪役御曹司の勘違いの勘違い聖者生活、開幕！

内容説明

「ついてこいお前ら！俺の覇道はここから始まる―！」悪徳領主の長男に生まれた俺―オウガ・ヴェレットは転生者だ。人の良さから前世で損ばかりだったが、これを機に悪役御曹司ライフを謳歌することに。武力が欲しい。追放された女騎士団長を騙して手駒に加えよう。ハーレムが欲しい。いじめられている平民の女子を助ければ首を縦に振るな。裏社会で暗躍も悪くない。とりあえず悪いやつを絞め上げよう。コネも大事だな。魔法学院に入学して無双だ。こうして、実家の権力（＋努力）でやりたい放題の毎日！のはずだったのに…「「「さすがです！オウガ様！」」」―なんで勝手に評価が上がるんだ！俺は悪役御曹司だぞ！？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

お人好しだった社畜が悪徳領主として名高いヴェレット家の長男オウガとして転生し、これを機にやりたい放題の悪役御曹司ライフを謳歌する勘違いやり直しファンタジー。努力して魔法が使えない状況を克服して、追放された正義感の元女騎士団長を手駒に加えて魔法学院に入学し、いじめられている女の子たちを助けて無双するオウガ。本人は悪徳のつもりでも、根がお人好しなので発想が善行なんですよね…しかも王太子の婚約者になっていた幼馴染含めて周囲のヒロインたちがみんな何となくヤバい（苦笑）気軽に読めるこれからが楽しみなシリーズですね。

2023/04/08

[まっさん]

★★☆ この手の勘違いからすれ違う作品は好みなジャンルな事もあってまずまず楽しめましたね。 物語は人の良さから損な事ばかり経験した前世から一転、悪徳領主(見せかけ)の元に産まれた転生者･オウガが、やりたい放題する為に奔走するも、自身の思惑と周囲の評価にはすれ違いが発生していて…というものでした。 個人的にこの手の勘違い作品はハマる事が多く、もう少しコメディ色が強いと尚良かったのですが、それでも十分に楽しむ事が出来ました。ハーレムを作る為に学園一の美少女に声を掛けたつもりが唯一の平民である彼女からは想い→

2023/04/22

[真白優樹]

悪役領主の長男として転生した少年がやりたい放題したら、何故か聖者の評価を得ていく物語。―――悪と書いて正義と読み、自覚無きままに世を直す。　結果的に夢のような状況は得るも、気付かぬ所で聖者として評価されていく物語であり、悪徳の中に隠された真っ直ぐな優しさが魅力的であり一種の爽快感を持っている物語である。いつの間にか国王にも認められ、気が付けば知らぬ間に注目株へ。果たして彼の評価は気が付かぬ間に何処までいくのか。いつの間にか色々抱え込んでいく彼は、これから何を抱え込むのか。 次巻も勿論楽しみである。

2023/04/08

[水無月冬弥]

#ラノベ　#キミラノ　カクヨムで公開されていた時から好きな作品。勘違いでどんどん聖者化していくのがニヤリとしますね。いちおー転生ものですが、努力する主人公なので交換がもてます。次はどんな美女をゲットするのかなあ？

2023/04/12

[リク@ぼっち党員]

悪徳領主の息子に転生し、今世ではやりたい放題やってやると決意するも、日本人的常識と生来の甘さによって思惑と真逆に突き進む。勘違い系だけど、スキルにかまけた無知ではなく、ただおバカなだけなので愛嬌がある。アリスが温かい目で見守ろうとするのも少しわかる。意図したところからズレてるのに、結果的に意図以上の結果になっているのは運命力か。気軽に読むにはマジでピッタリ、みたいな一冊だった。

2023/04/09