出版社内容情報
類まれな能力を持ちながら、家族に“無能”と虐げられて育った令嬢・エイヴリル。素行の悪い義妹の身代わりに『好色家の老いぼれ公爵様』のもとへ嫁ぐことになるが、実際の公爵・ディランは、噂とは真逆の美しい青年だった。彼が望む「悪女を妻に迎え、三年後に離縁する契約」は、エイヴリルにとって未来の自由を意味する絶好の条件。張り切って“悪女”を演じる不思議な“才女”に、周囲は困惑しつつも次第に惹かれていく――
内容説明
類まれな能力を持ちながら、家族に“無能”と虐げられて育った令嬢・エイヴリル。素行の悪い義妹の身代わりに『好色家の老いぼれ公爵様』のもとへ嫁ぐことになるが、実際の公爵・ディランは、噂とは真逆の美しい青年だった。彼が望む「悪女を妻に迎え、三年後に離縁する契約」は、エイヴリルにとって未来の自由を意味する絶好の条件。張り切って“悪女”を演じる不思議な“才女”に、周囲は困惑しつつも次第に惹かれていく―。
著者等紹介
一分咲[イチブサキ]
2020年、「小説家になろう」で活動開始。同年『元、落ちこぼれ公爵令嬢です。』(マッグガーデン・ノベルズ、1~4巻発売中)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
27
KindleUnlimitedで。シンデレラパターンですがヒロインが天才設定だけど、天才よりもとんでもない天然で面白かったです。悪女じゃないも契約結婚が失敗すると、悪女のふりを重ねますが、一瞬でバレて、皆が悪女として扱ってくれるとか優しい世界でした。お前のような悪女がいるか、と。まさしくこの一言ですね2024/01/20
わたー
20
★★★★★めっちゃよかった。類まれなる才能を持ちながら、家族に疎まれて無能として使用人扱いで働く主人公エイヴリル。そんな彼女が放蕩妹の夜遊びの代償として悪名ごと好色家で知られる公爵家へ嫁入りすることになるファンタジーラブコメ。公爵から期限付きの契約結婚を持ち掛けられ、彼が悪女を求めていることを察した彼女は、妹を参考に悪女たらんと行動をするのだが、思わず、お前のような悪女がいるか、とツッコみたくなるほどのクオリティで苦笑い。公爵家側も早々に彼女の奇行を温かく見守る体勢に入ったのには笑った。2023/04/09
さっきぃ
17
妹と継母に使用人のように扱われていたエイブリルが妹の身代わりに嫁いだ先で幸せになる話。記憶力抜群で物事を悲観的に考えることもなく前向きに捉えて、そしてめちゃくちゃ純なのに悪女のフリをがんばる死ぬほど鈍すぎるエイブリルが可愛いし面白い。そんなエイブリルにあっという間に落とされエイブリルのすることなすこと温かく見守るディランも心が広くていい。妹がとにかくやばすぎて、もうちょっとざまあが欲しかった気がするけれど、アレクサンドラ様がしっかり見張っているから大丈夫でしょう。面白かった。2024/02/19
サキイカスルメ
15
類まれなる記憶能力を持ちながら、家族に無能と虐げられて育った令嬢エイヴリル。色々とアレな妹の身代わりに嫁いだ先で契約結婚を打診され快諾、悪女として頑張る彼女のラブファンタジー。謎の斜め上悪女が爆誕していました。そして彼女を好きになってしまった婚約相手ディランは、変な悪女っぷりを褒めざる負えなくなってドツボにハマってるのが面白かった(笑)エイヴリルの可愛さでほんわか空間になってるのが好き。善良に周りを振り回しまくる女の子大好き。ざまぁより、2人の幸せの方が強く描かれていた感じがしたのも好みでした。2023/03/28
nishiyan
12
素行の悪い義妹の身代わりに「好色家の老いぼれ公爵様」に嫁ぐことになった伯爵令嬢エイヴリル。王都で待っていたのは噂とは真逆な美丈夫のディランで、三年間の契約結婚を提案されたことから始まるすれ違い&勘違いラブファンタジー。類まれな記憶力を持つ才媛のエイヴリルが斜め上を行く悪女っぷりを見せる姿は愉快。最初は戸惑っていたディランが心惹かれるようになるのも心地よく、彼女の天然さと鈍感さが周囲を仲間にしていくのだから面白い。虐げてきた父と継母、義妹への制裁はヌルいが、二人が幸せなら良しとすべきか。ぜひ続きが読みたい。2023/04/21