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出版社内容情報
ジェスが名探偵に?? メステリアを窮地に陥れる連続殺人事件を解明する!
内容説明
最凶の魔法使いを遂に打ち倒し、王都奪還に成功してハッピーエンド!…とは、当然ならなかった。深世界との融合現象“超越臨界”によって引き起こされた混乱。崩壊寸前まで追い詰められた王朝の復興。そしてイェスマという理不尽。課題は山積みだ。そんななか、イェスマ解放の鍵となる「最初の首輪」を探す俺たちの前に、不気味で不可解な連続殺人事件が立ちはだかる。新王シュラヴィスの依頼を受け、俺とジェスは事件解明を目指すことに。「私がめいたんていになれば、結婚にも一歩近づきますね」んん???何か誤解が生じている気が…だが、名探偵になろうという心意気は素晴らしい。よし、今回もブヒっと解決してやろうじゃないか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
64
「私、きっと事件を解決してみせます……イーヴィス様の名にかけて!!」ジェスからはじめちゃんじゃなく、小五郎の匂いがする・・・。童謡「くさりのうた」に見立てられて、メステリアの各地で起こる大量死の数々。果たして殺人者「十字の処刑人」は誰なのか・・・? 豚さんの変態要素で中和出来ないレベルで容赦皆無。真相と言う名前の怪物が蹂躙し、本を取り落とす。一種の○○物に見えるところに恐ろしさを感じた。優しさと目的のために非情になる恐ろしさ。真実は、何処までが良いのか。明かすことの正しさまで突きつける非情の本格ミステリ。2022/10/13
オセロ
29
Kindle Unlimitedにて。 暗躍の術師という共通の敵がいなくなった以上、シュラビス達とノット達は今までの関係ではいられない。そんな中で全てのイェスマの首輪を外すことが出来る最初の首輪の在処と不可解な連続殺人事件の謎に迫るというミステリ風の内容でしたが想像以上の面白さ。随所に散りばめられた違和感を豚が丁寧に回収していって殺人犯を追い詰める緊張感は堪らなかったですが、何で最後はそうなるんだよ…辛過ぎる…2023/11/23
真白優樹
15
シュラヴィスの新政権による復興が始まる中、イェスマの解放を巡るアイテムを巡り大量殺人事件が起きる今巻。―――黒幕はすぐ側、真実は負の遺産の闇の中に。 二つの世界の不穏さが少しずつ加速していく中、連続殺人事件が取り返しのつかない事態を招いてしまう今巻。どんどんと混沌を増し破滅へ向かい一直線、そんな事態の中でジェスが可愛い、また一つ面白くなる巻である。果たして遺された時間はあと僅かな中、ジェスと豚は如何なる道を選ぶのか。混迷を深める世界は、壊れずに済み安定できるのか。 次巻も須らく期待であるべし。2022/06/05
なみ
15
イェスマを解放する『最初の首輪』を探すため、豚たちは鎖を辿って旅をする。 ジェスが連続殺人事件を解決すべく、"めいたんてい"になる6巻、実に面白かった! 犯人当て、伏線、どんでん返し、ミステリー的な展開が完璧すぎて非常に楽しく読まされました。 特に第五章の解決編の盛り上りがすごかったです。 え、そんなことある?マジで?ってなりました。 豚とジェスのやり取りが相変わらずで、安定感と安心感があります。 あとヨシュが可愛かった。 続きが早く読みたい!2022/05/16
AKF-ZERO
10
シュラビスが新王となった直後に連続殺人事件が発生し、それを解決するためジェスたそが『めいたんてい』となり奔走。そもそもメステリアに探偵という概念が無かったため、豚がジェスたそに吹き込みいつもの如くな流れ。スタイルは「真実はいつも一つ」より、どちらかというと「じっちゃんの名にかけて」。豚さんとの結婚という目標に近づくため、『めいたんてい』になろうとするジェスたそが健気すぎます。豚の自己評価の異様な低さから、今まで結婚を固辞してきましたが、ジェスたその努力もあり、共に未来を歩もうとするようになりました。2023/04/15