- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
出版社内容情報
『中二病でも恋がしたい!』の虎虎が贈るすれ違いガチ恋ラブコメ
内容説明
謎の覆面系音楽ユニット『たぶん、きっと、月の下』のボーカルであるderellaの正体は、あたし、有真手毬。普段は、どこにでもいる女子高生で、しいて挙げるとすれば、あたしには好きな人…うそ、大好きな人、星地春永がいる。彼は、あたしの幼馴染であり、大切な『家族』でもあるんだけど―「derella大好きだよ~!!」そう…何故かハルは、あたしではなく―derellaを好きに。いや、ガチ恋になっていた。もうホントに…どうしてこんなことになっちゃったんだろう。…でも頑張る!!絶対ハルに―有真手毬を好きになってもらうんだから。すれ違いまくりのガチ恋ラブコメ、ミュージックスタート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
49
覆面音楽ユニット「たぶつき」のボーカルにガチ恋する春永。そして彼に恋する幼馴染みの手毬は実はその本人。春永と恋人になりたい手毬と、恋人を作ることは推しへの背任行為という春永。そんな二人のすれ違いが楽しいラブコメでした。とにかくサブキャラを含めた登場人物がみんな可愛い!好きになった「推し」を全力で愛しちゃう彼ら彼女がとても愛おしく感じます。推し活を通じて大切なひとへの思いを確かめるという展開に心が温かくなりました。「あげない」の一言に込められた彼女の気持ちもまた、「推し」への深い愛ですね。優しい物語でした。2022/04/10
オセロ
35
謎の覆面音楽ユニットのボーカルderellaにガチ恋している星地春永。そんな春永に恋するderellaの正体で春永の幼馴染・有貞手鞠。そんな2人が繰り広げるすれ違いラブコメ。 すれ違いラブコメならではのコミカルで焦ったいなやり取りはたまりませんね。 そんな2人がすれ違ってしまった理由と過去は何とも言えないものでしたが、それは春永にとって手鞠が大切な存在の裏返しで、その証拠に終盤には春永の心意気にグッとくる展開がありました。 すれ違いを乗り越えて2人が一歩踏み出せるのか、続きが楽しみです。2022/04/08
よっち
34
謎の覆面系音楽ユニット「たぶつき」のボーカルderellaにガチ恋する高校生・星地春永と、derellaの正体で彼が大好きな幼馴染・有真手毬の青春ラブコメディ。derellaを激推していて、会いたいと切望する春永に妹扱いされている手毬の複雑な思い。derellaを絶賛されて嬉しいけれど、でも自分のことをちゃんと見てほしくて、そんなすれ違いが微笑ましくも、切なくもありましたけど、初ライブに向けてテンションを上げていく春永が、それでも大切なことを忘れていないことが分かるその結末にはぐっと来るものがありました。2022/04/08
まっさん
27
★☆ ある女性ネットシンガーソングライターに本気で恋をする一人の少年とそんな彼に10年来の恋をする幼馴染の少女、しかしそんな彼が恋をする相手の正体は実は幼馴染の少女という不思議な三角関係構図の物語。 これは完全に私の好みの問題なのですが、個人的に主人公と幼馴染のヒロインの恋愛話を読みたかった所、物語の八割は主人公が推しの歌手に対する熱いオタク語り口調で構成されており、幼馴染のヒロインに対する恋愛的な矢印が終始描かれない所はかなり物足りなかったかなと。また、主人公・ヒロインの恋愛対象に向ける恋愛感情がど→2022/05/02
わゆ
25
主人公・星地春永は音楽ユニット「たぶん、きっと、月の下」のボーカル「derella」のガチ恋勢。一方で彼の幼馴染の女の子・有真手毬は春永に恋をしていた。そして手毬には「自分こそがderella本人」という秘密があって…というお話。本文中の言葉を借りれば、春永・手毬・derellaの三角関係のラブコメだ。地の文は良い意味で砕けているが読みやすさを損なわないバランスで、苦も無く読み進められた。また、derellaガチ恋と幼馴染を大事に想う気持ちの両立がしっかり描かれ、読後感もスッキリ。非常に面白かった。2022/04/12